『兄貴との出会い、慕うまでの経歴』
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連「では次のご質問へ行きましょうか」
ぺ「う、うん。お願いしやす」
連「えっと、『二人はどういう出会いをしましたか?また、ペッシが兄貴を慕うようになった経歴を教えてください』」
ぺ「オレが兄貴に会ったのは、確か三年前っす」
連「プロシュートさんとはどのような出会い方だったんですか?(にこにこ)」
ぺ「それが……」
連「?」
ぺ「あのときオレ、わけもなくチンピラに絡まれてて」
連「はい」
ぺ「そいつらから助けてくれたのが兄貴だったんす」
連「そうだったんですね。では、ペッシさんがプロシュートさんを尊敬されるようになったのも、そのときからですか?」
ぺ「うーん。そうなんだけど……どっちかって言うと、≪助けてもらった≫ってことより――」
ぺ「そこで兄貴に一発≪殴られた≫ことの方が、きっかけ……かな」
連「えっ?(目ぱちくり)」
ぺ「ん?」
連「殴られて、慕うように……?(二つの単語が繋がらずきょとん)」
ぺ「? ……あ! べ、べべ別にオレ! 殴られて嬉しいとか、そういう趣味を持ってるわけじゃないっすからね!? ただ、そんな風に叱ってくれる人に今まで会ったことがなかったから、≪兄貴についていきたい≫って思ったというか!」
連「あ、なるほど! やっと繋がりましたっ」
ぺ「(ホッ)最初は黙って怒られてたんだけど、我慢できなくなってオレ、兄貴に殴りかかっちまって」
連「ど……どうなったんですか?」
ぺ「……あは、は。避けられちまったよ。喧嘩はからっきしダメで(首を横に振りながら)」
ぺ「正直、目が合った瞬間に≪殺られる≫と思いやした」
ぺ「でも兄貴は笑ってくれたんす」
ぺ「≪それでいい≫って。≪テメーのプライドに文句付けられても、なんもしねえでただ感情を押し殺してるだけの奴にはなるな≫って」
連「(ジーン)そのお言葉に、ペッシさんも感動されたんですね」
ぺ「はい! ビビッと来やした! あのあと、弟分にしてほしいって頼んだら、もう一発殴られちまったけど(苦笑)」
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