※続き
「きゃ……っ」
「名前……」
白いシーツに広がった美しい黒髪。
情欲をそそる名前のバスローブ姿(しかも下着なし)。
下着諸共、洗濯しておいてよかった――成功した作戦に内心喜びながら、彼はリボン結びにされた寝巻きの紐をするりと解いてしまう。
すると、明るい光の下で言わずもがなあらわになる胸元からつま先。
中途半端に肌蹴たタオル地のパジャマ。それが興奮を助長した。
「え、っと……わ、私……、ぁっ！」
荒い呼吸によって上下する鎖骨近辺。欲をぎらつかせた男は、肉食獣のようにそこ目掛けて食らいつく。
白い柔肌はきつく吸いつかれ、産毛を震わせた彼女の目の前で火花が散った。
「ぁっ、だめ……リゾットさっ、や……電気は……っん」
「ん？ もちろん消すつもりはない。オレは名前の透き通った肌を見たいからな」
「えっ……でも……あ、あのっ……せめて薄暗く――きゃあんっ」
「ふ……却下だ」
問答無用。
そう言いたげに、新たな紅い所有印を消えてしまわぬよう刻み続けるリゾット。
さらに、浴室の出来事を彷彿とさせる仕草で彼は、細い身体に対して豊満な乳房を揉みしだいていく。
「ひぁっ、ぁっ……りぞ、とさん、っふ……ぁ、もみもみしちゃ、やぁあ！」
「ダメなのか？ 先程の愛撫だけでは、乳首も物足りなかっただろう」
「！ ちが……そ、なことな……はぁ、っぁ、んんっ」
違います。否定を告げようとしても、すぐさま快感に引き込まれ、口を開くことができない。
これまでの調教の賜物なのか、トロンとひどく淫靡に蕩けている少女の瞳。
晒け出された白い喉から漏れる嬌声。
次の瞬間、乳頭を指先で弾かれたことで、それは一際甘く高く変わった。
「ひぁあ！？ ぁっ、あ……やら……ぁっ、ぁっ、ん……っさきっぽ……はじかな、でぇ！」
「ふ……もじもじと物欲しそうに内腿を擦り合わせておいて、よく言う」
いやいやと制止を訴える名前。
だが、その仕草が性交時における彼女の恥ずかしさゆえのモノであると十分に把握している男は、手を止めようとはしない。
むしろ、指を駆使して強い刺激へと変えていく。
「爪が当たる瞬間がいいならば、これを続けよう」
「ひぅっ……あん、っ……だめっ、ぁっぁっ、ダメぇ！ ぞくぞくするの、きちゃ……！」
「ふむ……胸を弄られただけでイってしまうのか？ まさに淫乱だな、名前は」
「……っ」
嘲るような言葉がわざと吐き出される一方で、突き詰めるように煽られる快感。連続的に喘ぎ声を紡ぐ少女が、見えた絶頂に背筋を反らせようとした――
そのときだった。
「ぁ、んんっ……、？」
「……少し待っていてくれ」
「っん、はぁ、はぁっ……ぁ……りぞ、とさ……？」
どうしたのだろう。
いわゆる寸止めのような状態で自分を解放してしまったリゾット。
少なからず動揺していると、彼がボトルのような代物を手に歩み寄ってくる。
そして、不思議そうな名前の双眸を見つめ返しつつ、男はおもむろに口を開いた。
「今日はこれを使ってみよう。名前、君が入浴中に室内を観察していて見つけたんだ」
「えと……それ、は？」
「ローションと呼ばれる代物だ」
「ろーしょ、ん……？ ……それ、って……」
「早速付けるぞ」
「ぇ、っ！？ そんな、あの、待っ――ひゃあ！？」
不安に深紅を揺らした刹那、彼女の肌を濡らし始めた液体。
そのひやりとした感触に、当然ながら少女は目を瞠る。
また、心に襲い来る途方もない≪背徳感≫。
「つめた、い……ふ、ぁっ……いやっ……ぬるぬるしちゃ、や、っぁ……/////」
「ッ大丈夫だ、次第に温かくなる。(先程は泡だったが、今度はローションまみれの名前、か。想像以上にクるモノがあるな……)」
「やんっ……ぁ、はぁ、っ……りぞ、とさ……だめ……ぬるぬる、らめぇ」
「名前。後でまた、シャワーを浴びよう」
浴びるだけで済むかはわからないが――と早速第２ラウンドのことを考えながら、リゾットは胸への愛撫を再開させた。
ヌチャリ
ヌチャリ
淫靡で生々しい音が名前の耳を直接犯す。
「ひぁ、っ……ぁっ、んん、ッ……や、あんっ！」
「粘着性がかなり強いな……こうして揉みしだいていても、纏わりついてくるぞ」
「ぁ、や……おと、立てな……ふ、ぅっ……！」
音が、彼の言葉が、自分の姿が、恥ずかしくてたまらない。
しばらく乳房に集中していた男は、ひどく赤面した彼女を見下ろしてから、指先をその下腹部に向かって伝わらせ――
「きゃあ！？」
ヘソの部分を指先で弄り回すことで、わざと音を立て始めた。
「んんっ、ぁっ、ぁ……らめ、っ……りぞ、っとさ……らめなの……おへそ、ぐちゅぐちゅしな、っでぇ……！」
「どうした？ ずいぶん腰を浮かせているが、臍にも感じているのか？」
ローションによって新たな性感帯が開発されそうだ――おそらく挿入を思わせる音が少女の羞恥心を掻き立てているのだろう。
その指先を今度はさらに下へ動かしつつ、リゾットは先程から触れてほしそうにしている花弁へと目を向ける。
開脚された足。奥にある秘境はすでに快感でひどく潤っていた。
「名前のここは小さく狭いからな……ゆっくり解そう」
「ひゃんっ！ ぁっ、そこは……ぁっぁっ、あ、んっ」
「……まあ名前の場合、膣口からトプリと今も溢れ出している愛液が、ローションの代わりを果たしているが。しかしこんなにも涎を垂らして……触れられるのが待ち遠しかったのか？」
「！ はぁ、はぁっ、ぁ……言っちゃ、ダメぇ」
そう言いながらも、ヒクヒクと彼の指を歓迎するように飲み込む膣。
ローションと愛液。
潤滑油である二つの液体を活用して、男は恥骨側の弱点へ痺れを与える。
さらに腫れた陰核へ滑り気のあるそれを塗りたくられたことで、名前の背中には鋭い電流が走った。
「ひぁっ、ぁああ！？」
本人は気付いていないのか、誘うように揺蕩う腰。
それを一瞥してから、リゾットは静かに口端を歪めていく。
「どうした？ 慣れない場所だというのに、ずいぶん乱れているぞ」
「ん、ちが……っみだれてな、っぁ、あん！」
「……おかしい。媚薬成分は入ってないんだが」
ぽつりと呟き、すでに三本に増やしていた指でナカを掻き混ぜつつ、彼はザラザラとした粘膜を擦り続けた。
すると、ビクビクと痙攣し始めた肉襞。
それを捉えたことで、ますます膣内を攻め立てる男。
「名前、この感覚が何かわかるか？」
「ぁっ、ん……ぁっあっ、ひぅ、っ……は、い……イ、ちゃ……わたし……イっちゃ、ぁ、んんっ」
「ああ、そうだ。気にせずイってしまえばいい」
「らめっ、ぇ……そこ、ばっかり、っ……や、ぁっ……ひゃ、っぁああ！」
彼女が背を弓なりにさせた瞬間、尿道から飛び散った半透明の液体がリゾットの手を汚す。
恥ずかしい。だが、排出する感覚に酔いしれている自分がいることを、もはや少女は認めざるをえなかった。
「また……ぁ、んん/////」
とめどない快楽に朦朧とする脳内。
その端に、バスローブを脱ぎ捨てた恋人が映り込む。
ギシッと二人分の体重で軋むベッド。
互いの瞳に宿る、愛欲。
「……名前、いいか？」
「っん、はい……っぁ、りぞっと、さ……ぁっ、あっ、ぁああんっ！」
名前の腹部へ注がれるローション。
ねっとりとしたそれを彼も纏ったことで、さらにいやらしく照らし出される二人。
そして、迸った男根の先端がひどく潤った秘裂へ擦りつけられた途端、グチュリという水音が響き渡った。
「ぁっ……ぁっぁっ、ん……はぁ、っは、ぁ……りぞっとさ、ぁっ、ぁあ！」
「名前、ッ名前……」
「ひぅッ、んん……や、はげし、っの……おかしくなっちゃ……ふ、ぁ、やぁあん」
もはや力の入らない太腿を抱え上げ、屈曲位の形で愛液に塗れた陰茎を出し入れする男。
一方、膣肉への刺激の悦びを伝えるように、彼女は喘ぎながら意図せず潮を何度も噴き出している。
「くッ……腰を動かす度に潮を噴いて、なんていやらしいんだ」
「！ やらしくな、っ……ぁっ、ぁっ、あ……ひぁ、っぁああ！」
「また噴き出したな。名前はこの感覚もクセになったのか？」
「ちがっ……ちが、のぉ……あん、ッ、ふぅ……っひゃあん！」
プシュッ
言葉の応酬を重ねている間にも、すでにマットへ広がっていたローションと交じり合う液体。
押し寄せる羞恥と性感。堪らずに少女はリゾットの首へ両腕を回して縋り付いた。
「ぁあ、っ……りぞ、とさ……りぞっ、とさ……ぁっぁっ、ぁっ……あんっ」
だが名前は知らないのだろう。
その誘惑的な仕草が躯体の密着と、彼の興奮を高めることを。
より速いテンポを刻み始めた律動。
すると、先端が察知したコツコツとした感触に、加虐的に黒目がちの瞳を細めた男は吐息交じりのテノールを震わせる。
「子宮が下りてきているな……蜜とローションで滑りがいいこともある。……亀頭が胎内にまで入ってしまいそうだ」
「！」
彼女が日本人女性という小柄な体質で、自分がイタリア人男性で大柄なこともある――この状況では不可能とは言えない事実を口にすれば、未知の領域にもたらされるモノを想像したのか、微かな恐怖を滲ませた眼。
それを悟ったリゾットは、肩口からこちらをおずおずと覗く少女の髪を優しく撫でた。
「安心してくれ、そんなことはしない。だが――」
「ひぁあっ！？ らめっ……そこ、ぁっぁっ、いじめちゃ……らめぇ！」
「本当に子宮口を激しく突かれることが好きになってしまったな、名前は」
彼が最奥を一突きすると、胎内の入口は赤黒く膨張した亀頭をより奥へ招こうと吸い付いてくる。
そうした刺激に少々苦悶の表情を浮かべつつ、男は膣口のすぐ上にある突起を摘まみ上げた。
ビクン、と跳ねる名前の肢体。
「やっ、ぁああん！ ぁ、っ……あん……ふ、そこも、っ……やぁ、っ」
「ッ……強く肉襞を絡みつかせて、剥き出しにされたクリトリスを弄られるのも好きか」
自分の首元でふるふると否定を示す彼女に対し、リゾットは責め立てるような言葉を連ねていく。
「どこまでも無垢だった少女が快感に乱されて、雄の前で淫靡な顔を晒して、膣肉は次第にオレの陰茎の形をしっかりと覚えていって……」
「ぁっあっ、ん……りぞっ、とさ……言っちゃ、やら、ぁあっ！」
「……わかるか？ 何も知らなかったはずの名前の膣内は、こんなにも敏感になっているんだ」
「ひぅ……！」
ポロポロと生理的なナミダを零しながら、満たされていく情欲を享受せざるをえない少女。
ダメ――そんな言葉とは裏腹に、自ら陰核へ快感を与えようと揺れる腰。
彼はわざと蔑むように囁いた。
「もはや、性の虜だな」
「！ ちが、っぁ……はぁっ、ぁ、はっ……ちがい、ます……！」
「りぞ、とさんだから……ぁっぁっ、ん……はぁ……りぞっ、とさ、が……ふれてくれ、るから……っひぁ……こ、なっちゃうの、ぉっ！」
口端から唾液を伝わらせ、淫らな顔でそう叫んだ名前。
一瞬。動きを止めた男。
だがその次の瞬間には、ますます激しい律動で彼女のしなやかな身体を攻め立てていた。
同時に、少女のナカではち切れんばかりに膨れ上がる肉棒。
「ひぁああっ！ どっ、して……お、きくな、って……ぁっぁっ、あ……！」
「ッまたそんな風にオレを惑わして……名前のその無自覚さは、調教し直す必要があるかもしれない」
「！ ちょ、きょっ……や、ぁ、ぁあん」
刹那、調教という単語を耳にして、恋人の顔はあっという間に青ざめる。
しかし、心配はない。名前が身を委ねたそのときから、彼女の奥に潜んでいた優美で甘やかな快楽の扉はリゾットによって切り開かれ始めていたのだから。
小さく微笑んだ彼は、一身に性感を受け入れる少女の瞼へそっと口付けた。
「名前……」
「ぁ……んっ、ふ……ぁっあっ、あん、ッ……ぐちゅぐちゅ、しちゃ、やぁ……//////」
「ッ、は……名前。これからも、オレの前だけでいやらしく乱れてくれ」
「っりぞ、とさ……や、ぁん、ひぁっ……ぁ、っぁあ！」
パンパンと規則的に響く、欲に誘われた肉と肉がぶつかり合う音。
自身を食い千切らんとする粘膜に眉をひそめた男は、何度も名前の半開きになった唇を奪いながら、彼女を絶頂へ導こうといつもより滑らかな腰を動かし続ける。
「名前、名前……ッ名前……」
「ひゃん、っん、ふ……らめ、っ……ぁっ、わたし……わたひ、っ、もう……！」
限界を知らせる、少女の切羽詰まった言葉。
より妖艶さを帯びた嬌声。
悩ましげな瞳を見つめ、静かに頷いたリゾットは焦熱を最奥へ割り込ませた。
「やっ、ぁっぁっ……りぞっとさ、っ、ぁ……りぞ、とさ……ぁっ、あんっ」
「名前……ッ、く」
「きちゃ……っぁっぁ、っあ……ん、らめ、っ……熱、いので……はぁっ、ぁっ……いっちゃ……ひぁっ、ぁあああ！」
胎内で爆ぜる彼の熱に、名前はビクリビクリと肢体を痙攣させつつ筋肉を弛緩させる。
一方、子種を隅々まで植え付けるように腰をゆるゆると膣内で前後させてから、静かに息を吐き出し、陰茎を引き抜こうとする男。
「……名前」
「はぁ、はぁっ……りぞっとさん……」
「ッそろそろ抜くぞ…………、ん？」
「！」
あっ――彼女が己の本心を悟ったときには、もう遅かった。
出て行こうとしたリゾットの男根を寂しそうに、名残惜しそうに締め付けてしまったのである。
驚いた様子でこちらを見下ろす彼と視線を交わらせて、少女はおずおずと口を開いた。
「えと…………リゾットさんを、もう少し、だけ……感じ、たくて……そのっ」
はにかみながら、≪いい、ですか？≫と自分の首に手を回したまま尋ねる名前。
――ああ、やはり心臓に悪い。
全神経を尖らせた男は、膣口寸前にあった一物を再び昂ぶらせつつ、まるで狭道を掻き分けるように子宮口へグラインドさせる。
グチュン
「……ッ」
「！？ やっ……なん、れ……っ、また、おっきくな……っひぁ、や、ぁああ！」
「本当に名前、君という子は……」
苦笑気味のリゾットに潜んだ劣情。
ドキリとした彼女は潤んだ瞳で彼の深い色の目を見上げた。
「んっ、ぁ……はぁ、っ、はっ……も……もしかして、っ」
「……愛しい恋人がいやらしく引き止めてくれたんだ。断るはずがないだろう？」
次の瞬間、先端まで引き抜かれたかと思えば、膨らんだ根元までを荒々しく捩じ込まれる。
恥ずかしさと嬉しさ。
まぜこぜになるそれらのどちらを伝えていいのかわからないまま、もう一度切なげな喘ぎ声を上げ始めた少女は鋭い快感に堪えるようにぎゅうとガッシリとした恋人の首元へしがみつくのだった。
センシュアルな試み
重ねる度に、ますます深めていく二人の想い。
〜おまけ〜
「ん……っ」
世間が≪朝≫を迎え入れた頃、白いシーツの上で身じろぎした名前は静かに瞼を上げる。
すると眼前に広がっているのは、筋骨隆々とした肌色。
「//////」
いつもと変わらないリゾットの胸板。
だがその事実こそが、彼女の心をひどく満たして――
少女は迫り来る羞恥に少しばかり躊躇っていたが、大切な人の存在を、ぬくもりを、そして鼓動を確かめたいとその屈強な胸元へ右頬をそっと寄せた。
「！」
「……」
刹那、ありありと緩んだ彼の口端に、形の良い眉が懐疑で微かにひそめられる。
「リゾットさん？ あの、もしかしてずっと起きて……！」
「ふ……視線を彷徨わせている君が可愛くてな。つい狸寝入りを続けてしまった」
「〜〜もう！」
どうやら自分が起きた当初から、男は目を覚ましていたらしい。
ポッと頬を朱に染める名前。
今更離れようにも、至近距離で艶やかに笑むリゾットは離してくれそうにない。
顔を出した恥ずかしさに慌てて俯くと、不意にこちらを覗き込みながら彼が口を開いた。
「ところで、いつも名前は起きると同時にそそくさと離れてしまうが、今日はどうかしたのか？」
「あ……、えっと…………じ、実は、リゾットさんの胸元に頭を預けるとすごく心がぽかぽかして……リゾットさんと一緒なら、どこに行っても安心して眠れるなあって思ったんです」
「…………」
「あの、リゾットさん？(私、変なこと言っちゃったかな……)」
漂う沈黙。
あくまで真顔を貫き通していた男が、しばらくして放ったのは――
「ふむ。朝から≪激しい運動≫を望んでいるようだな、名前は」
数時間後までの未来を予兆させる一言。
ぴたりと密着する一糸纏わぬ男と女。当然と言えば、当然なのかもしれない。
しかし、照れ屋の彼女は言うまでもなく、素肌にほどよい冷気を捉えつつ青ざめる。
「え！？ それって……ま、まま待ってくださ……っ」
「すまないが、待てそうにない」
小柄な女体に覆い被さる強靭な躯体。縫い付けられた細い手首。
吐息をこぼした二つの唇が、重なった。
すでに天上ですら通り過ぎた太陽。
空室が目立ち始めたラブホテルのある一室。
室内に、グチュリ、グプリと体液が交ざり合う音が熟れた結合部から響き渡る。
いくつもの体位を経て今は対面位なのか、掴まれた腰を快感にビクリビクリと恋人の上で揺らしながら嬌声を漏らし、ひどく淫らな顔で白い喉を晒け出す聖女。
「ひぅっ……ぁっ、やら……ぁっあっ、しきゅ、たぷたぷして……や、ぁあん！」
「ッ、ああ……オレもさすがに……ッく」
「りぞ、としゃ……んっ、ぁ……らめぇ……も、あついの、ナカに入らなっ……ひぁ、っぁっぁ、ぁあああ！」
リゾットが最後の熱を注ぎ、名前がそれを最奥に受け止めながら、二人はふと視線を窓際へ移して――カーテンの隙間に浮かぶ夕空にこれでもかと言うほど驚いたのは言うまでもない。
大変長らくお待たせいたしました！
リーダーと連載ヒロインでラブホテル甘(微ギャグ)裏でした。
リクエストありがとうございました！
相変わらず暴走気味なリーダーと恥ずかしがり屋なヒロインちゃんのプレイでしたが……いかがでしたでしょうか？
感想＆手直しのご希望がございましたら、clapもしくは〒へぜひお願いいたします^^
Grazie mille!!
polka
「きゃ……っ」
「名前……」
白いシーツに広がった美しい黒髪。
情欲をそそる名前のバスローブ姿(しかも下着なし)。
下着諸共、洗濯しておいてよかった――成功した作戦に内心喜びながら、彼はリボン結びにされた寝巻きの紐をするりと解いてしまう。
すると、明るい光の下で言わずもがなあらわになる胸元からつま先。
中途半端に肌蹴たタオル地のパジャマ。それが興奮を助長した。
「え、っと……わ、私……、ぁっ！」
荒い呼吸によって上下する鎖骨近辺。欲をぎらつかせた男は、肉食獣のようにそこ目掛けて食らいつく。
白い柔肌はきつく吸いつかれ、産毛を震わせた彼女の目の前で火花が散った。
「ぁっ、だめ……リゾットさっ、や……電気は……っん」
「ん？ もちろん消すつもりはない。オレは名前の透き通った肌を見たいからな」
「えっ……でも……あ、あのっ……せめて薄暗く――きゃあんっ」
「ふ……却下だ」
問答無用。
そう言いたげに、新たな紅い所有印を消えてしまわぬよう刻み続けるリゾット。
さらに、浴室の出来事を彷彿とさせる仕草で彼は、細い身体に対して豊満な乳房を揉みしだいていく。
「ひぁっ、ぁっ……りぞ、とさん、っふ……ぁ、もみもみしちゃ、やぁあ！」
「ダメなのか？ 先程の愛撫だけでは、乳首も物足りなかっただろう」
「！ ちが……そ、なことな……はぁ、っぁ、んんっ」
違います。否定を告げようとしても、すぐさま快感に引き込まれ、口を開くことができない。
これまでの調教の賜物なのか、トロンとひどく淫靡に蕩けている少女の瞳。
晒け出された白い喉から漏れる嬌声。
次の瞬間、乳頭を指先で弾かれたことで、それは一際甘く高く変わった。
「ひぁあ！？ ぁっ、あ……やら……ぁっ、ぁっ、ん……っさきっぽ……はじかな、でぇ！」
「ふ……もじもじと物欲しそうに内腿を擦り合わせておいて、よく言う」
いやいやと制止を訴える名前。
だが、その仕草が性交時における彼女の恥ずかしさゆえのモノであると十分に把握している男は、手を止めようとはしない。
むしろ、指を駆使して強い刺激へと変えていく。
「爪が当たる瞬間がいいならば、これを続けよう」
「ひぅっ……あん、っ……だめっ、ぁっぁっ、ダメぇ！ ぞくぞくするの、きちゃ……！」
「ふむ……胸を弄られただけでイってしまうのか？ まさに淫乱だな、名前は」
「……っ」
嘲るような言葉がわざと吐き出される一方で、突き詰めるように煽られる快感。連続的に喘ぎ声を紡ぐ少女が、見えた絶頂に背筋を反らせようとした――
そのときだった。
「ぁ、んんっ……、？」
「……少し待っていてくれ」
「っん、はぁ、はぁっ……ぁ……りぞ、とさ……？」
どうしたのだろう。
いわゆる寸止めのような状態で自分を解放してしまったリゾット。
少なからず動揺していると、彼がボトルのような代物を手に歩み寄ってくる。
そして、不思議そうな名前の双眸を見つめ返しつつ、男はおもむろに口を開いた。
「今日はこれを使ってみよう。名前、君が入浴中に室内を観察していて見つけたんだ」
「えと……それ、は？」
「ローションと呼ばれる代物だ」
「ろーしょ、ん……？ ……それ、って……」
「早速付けるぞ」
「ぇ、っ！？ そんな、あの、待っ――ひゃあ！？」
不安に深紅を揺らした刹那、彼女の肌を濡らし始めた液体。
そのひやりとした感触に、当然ながら少女は目を瞠る。
また、心に襲い来る途方もない≪背徳感≫。
「つめた、い……ふ、ぁっ……いやっ……ぬるぬるしちゃ、や、っぁ……/////」
「ッ大丈夫だ、次第に温かくなる。(先程は泡だったが、今度はローションまみれの名前、か。想像以上にクるモノがあるな……)」
「やんっ……ぁ、はぁ、っ……りぞ、とさ……だめ……ぬるぬる、らめぇ」
「名前。後でまた、シャワーを浴びよう」
浴びるだけで済むかはわからないが――と早速第２ラウンドのことを考えながら、リゾットは胸への愛撫を再開させた。
ヌチャリ
ヌチャリ
淫靡で生々しい音が名前の耳を直接犯す。
「ひぁ、っ……ぁっ、んん、ッ……や、あんっ！」
「粘着性がかなり強いな……こうして揉みしだいていても、纏わりついてくるぞ」
「ぁ、や……おと、立てな……ふ、ぅっ……！」
音が、彼の言葉が、自分の姿が、恥ずかしくてたまらない。
しばらく乳房に集中していた男は、ひどく赤面した彼女を見下ろしてから、指先をその下腹部に向かって伝わらせ――
「きゃあ！？」
ヘソの部分を指先で弄り回すことで、わざと音を立て始めた。
「んんっ、ぁっ、ぁ……らめ、っ……りぞ、っとさ……らめなの……おへそ、ぐちゅぐちゅしな、っでぇ……！」
「どうした？ ずいぶん腰を浮かせているが、臍にも感じているのか？」
ローションによって新たな性感帯が開発されそうだ――おそらく挿入を思わせる音が少女の羞恥心を掻き立てているのだろう。
その指先を今度はさらに下へ動かしつつ、リゾットは先程から触れてほしそうにしている花弁へと目を向ける。
開脚された足。奥にある秘境はすでに快感でひどく潤っていた。
「名前のここは小さく狭いからな……ゆっくり解そう」
「ひゃんっ！ ぁっ、そこは……ぁっぁっ、あ、んっ」
「……まあ名前の場合、膣口からトプリと今も溢れ出している愛液が、ローションの代わりを果たしているが。しかしこんなにも涎を垂らして……触れられるのが待ち遠しかったのか？」
「！ はぁ、はぁっ、ぁ……言っちゃ、ダメぇ」
そう言いながらも、ヒクヒクと彼の指を歓迎するように飲み込む膣。
ローションと愛液。
潤滑油である二つの液体を活用して、男は恥骨側の弱点へ痺れを与える。
さらに腫れた陰核へ滑り気のあるそれを塗りたくられたことで、名前の背中には鋭い電流が走った。
「ひぁっ、ぁああ！？」
本人は気付いていないのか、誘うように揺蕩う腰。
それを一瞥してから、リゾットは静かに口端を歪めていく。
「どうした？ 慣れない場所だというのに、ずいぶん乱れているぞ」
「ん、ちが……っみだれてな、っぁ、あん！」
「……おかしい。媚薬成分は入ってないんだが」
ぽつりと呟き、すでに三本に増やしていた指でナカを掻き混ぜつつ、彼はザラザラとした粘膜を擦り続けた。
すると、ビクビクと痙攣し始めた肉襞。
それを捉えたことで、ますます膣内を攻め立てる男。
「名前、この感覚が何かわかるか？」
「ぁっ、ん……ぁっあっ、ひぅ、っ……は、い……イ、ちゃ……わたし……イっちゃ、ぁ、んんっ」
「ああ、そうだ。気にせずイってしまえばいい」
「らめっ、ぇ……そこ、ばっかり、っ……や、ぁっ……ひゃ、っぁああ！」
彼女が背を弓なりにさせた瞬間、尿道から飛び散った半透明の液体がリゾットの手を汚す。
恥ずかしい。だが、排出する感覚に酔いしれている自分がいることを、もはや少女は認めざるをえなかった。
「また……ぁ、んん/////」
とめどない快楽に朦朧とする脳内。
その端に、バスローブを脱ぎ捨てた恋人が映り込む。
ギシッと二人分の体重で軋むベッド。
互いの瞳に宿る、愛欲。
「……名前、いいか？」
「っん、はい……っぁ、りぞっと、さ……ぁっ、あっ、ぁああんっ！」
名前の腹部へ注がれるローション。
ねっとりとしたそれを彼も纏ったことで、さらにいやらしく照らし出される二人。
そして、迸った男根の先端がひどく潤った秘裂へ擦りつけられた途端、グチュリという水音が響き渡った。
「ぁっ……ぁっぁっ、ん……はぁ、っは、ぁ……りぞっとさ、ぁっ、ぁあ！」
「名前、ッ名前……」
「ひぅッ、んん……や、はげし、っの……おかしくなっちゃ……ふ、ぁ、やぁあん」
もはや力の入らない太腿を抱え上げ、屈曲位の形で愛液に塗れた陰茎を出し入れする男。
一方、膣肉への刺激の悦びを伝えるように、彼女は喘ぎながら意図せず潮を何度も噴き出している。
「くッ……腰を動かす度に潮を噴いて、なんていやらしいんだ」
「！ やらしくな、っ……ぁっ、ぁっ、あ……ひぁ、っぁああ！」
「また噴き出したな。名前はこの感覚もクセになったのか？」
「ちがっ……ちが、のぉ……あん、ッ、ふぅ……っひゃあん！」
プシュッ
言葉の応酬を重ねている間にも、すでにマットへ広がっていたローションと交じり合う液体。
押し寄せる羞恥と性感。堪らずに少女はリゾットの首へ両腕を回して縋り付いた。
「ぁあ、っ……りぞ、とさ……りぞっ、とさ……ぁっぁっ、ぁっ……あんっ」
だが名前は知らないのだろう。
その誘惑的な仕草が躯体の密着と、彼の興奮を高めることを。
より速いテンポを刻み始めた律動。
すると、先端が察知したコツコツとした感触に、加虐的に黒目がちの瞳を細めた男は吐息交じりのテノールを震わせる。
「子宮が下りてきているな……蜜とローションで滑りがいいこともある。……亀頭が胎内にまで入ってしまいそうだ」
「！」
彼女が日本人女性という小柄な体質で、自分がイタリア人男性で大柄なこともある――この状況では不可能とは言えない事実を口にすれば、未知の領域にもたらされるモノを想像したのか、微かな恐怖を滲ませた眼。
それを悟ったリゾットは、肩口からこちらをおずおずと覗く少女の髪を優しく撫でた。
「安心してくれ、そんなことはしない。だが――」
「ひぁあっ！？ らめっ……そこ、ぁっぁっ、いじめちゃ……らめぇ！」
「本当に子宮口を激しく突かれることが好きになってしまったな、名前は」
彼が最奥を一突きすると、胎内の入口は赤黒く膨張した亀頭をより奥へ招こうと吸い付いてくる。
そうした刺激に少々苦悶の表情を浮かべつつ、男は膣口のすぐ上にある突起を摘まみ上げた。
ビクン、と跳ねる名前の肢体。
「やっ、ぁああん！ ぁ、っ……あん……ふ、そこも、っ……やぁ、っ」
「ッ……強く肉襞を絡みつかせて、剥き出しにされたクリトリスを弄られるのも好きか」
自分の首元でふるふると否定を示す彼女に対し、リゾットは責め立てるような言葉を連ねていく。
「どこまでも無垢だった少女が快感に乱されて、雄の前で淫靡な顔を晒して、膣肉は次第にオレの陰茎の形をしっかりと覚えていって……」
「ぁっあっ、ん……りぞっ、とさ……言っちゃ、やら、ぁあっ！」
「……わかるか？ 何も知らなかったはずの名前の膣内は、こんなにも敏感になっているんだ」
「ひぅ……！」
ポロポロと生理的なナミダを零しながら、満たされていく情欲を享受せざるをえない少女。
ダメ――そんな言葉とは裏腹に、自ら陰核へ快感を与えようと揺れる腰。
彼はわざと蔑むように囁いた。
「もはや、性の虜だな」
「！ ちが、っぁ……はぁっ、ぁ、はっ……ちがい、ます……！」
「りぞ、とさんだから……ぁっぁっ、ん……はぁ……りぞっ、とさ、が……ふれてくれ、るから……っひぁ……こ、なっちゃうの、ぉっ！」
口端から唾液を伝わらせ、淫らな顔でそう叫んだ名前。
一瞬。動きを止めた男。
だがその次の瞬間には、ますます激しい律動で彼女のしなやかな身体を攻め立てていた。
同時に、少女のナカではち切れんばかりに膨れ上がる肉棒。
「ひぁああっ！ どっ、して……お、きくな、って……ぁっぁっ、あ……！」
「ッまたそんな風にオレを惑わして……名前のその無自覚さは、調教し直す必要があるかもしれない」
「！ ちょ、きょっ……や、ぁ、ぁあん」
刹那、調教という単語を耳にして、恋人の顔はあっという間に青ざめる。
しかし、心配はない。名前が身を委ねたそのときから、彼女の奥に潜んでいた優美で甘やかな快楽の扉はリゾットによって切り開かれ始めていたのだから。
小さく微笑んだ彼は、一身に性感を受け入れる少女の瞼へそっと口付けた。
「名前……」
「ぁ……んっ、ふ……ぁっあっ、あん、ッ……ぐちゅぐちゅ、しちゃ、やぁ……//////」
「ッ、は……名前。これからも、オレの前だけでいやらしく乱れてくれ」
「っりぞ、とさ……や、ぁん、ひぁっ……ぁ、っぁあ！」
パンパンと規則的に響く、欲に誘われた肉と肉がぶつかり合う音。
自身を食い千切らんとする粘膜に眉をひそめた男は、何度も名前の半開きになった唇を奪いながら、彼女を絶頂へ導こうといつもより滑らかな腰を動かし続ける。
「名前、名前……ッ名前……」
「ひゃん、っん、ふ……らめ、っ……ぁっ、わたし……わたひ、っ、もう……！」
限界を知らせる、少女の切羽詰まった言葉。
より妖艶さを帯びた嬌声。
悩ましげな瞳を見つめ、静かに頷いたリゾットは焦熱を最奥へ割り込ませた。
「やっ、ぁっぁっ……りぞっとさ、っ、ぁ……りぞ、とさ……ぁっ、あんっ」
「名前……ッ、く」
「きちゃ……っぁっぁ、っあ……ん、らめ、っ……熱、いので……はぁっ、ぁっ……いっちゃ……ひぁっ、ぁあああ！」
胎内で爆ぜる彼の熱に、名前はビクリビクリと肢体を痙攣させつつ筋肉を弛緩させる。
一方、子種を隅々まで植え付けるように腰をゆるゆると膣内で前後させてから、静かに息を吐き出し、陰茎を引き抜こうとする男。
「……名前」
「はぁ、はぁっ……りぞっとさん……」
「ッそろそろ抜くぞ…………、ん？」
「！」
あっ――彼女が己の本心を悟ったときには、もう遅かった。
出て行こうとしたリゾットの男根を寂しそうに、名残惜しそうに締め付けてしまったのである。
驚いた様子でこちらを見下ろす彼と視線を交わらせて、少女はおずおずと口を開いた。
「えと…………リゾットさんを、もう少し、だけ……感じ、たくて……そのっ」
はにかみながら、≪いい、ですか？≫と自分の首に手を回したまま尋ねる名前。
――ああ、やはり心臓に悪い。
全神経を尖らせた男は、膣口寸前にあった一物を再び昂ぶらせつつ、まるで狭道を掻き分けるように子宮口へグラインドさせる。
グチュン
「……ッ」
「！？ やっ……なん、れ……っ、また、おっきくな……っひぁ、や、ぁああ！」
「本当に名前、君という子は……」
苦笑気味のリゾットに潜んだ劣情。
ドキリとした彼女は潤んだ瞳で彼の深い色の目を見上げた。
「んっ、ぁ……はぁ、っ、はっ……も……もしかして、っ」
「……愛しい恋人がいやらしく引き止めてくれたんだ。断るはずがないだろう？」
次の瞬間、先端まで引き抜かれたかと思えば、膨らんだ根元までを荒々しく捩じ込まれる。
恥ずかしさと嬉しさ。
まぜこぜになるそれらのどちらを伝えていいのかわからないまま、もう一度切なげな喘ぎ声を上げ始めた少女は鋭い快感に堪えるようにぎゅうとガッシリとした恋人の首元へしがみつくのだった。
センシュアルな試み
重ねる度に、ますます深めていく二人の想い。
〜おまけ〜
「ん……っ」
世間が≪朝≫を迎え入れた頃、白いシーツの上で身じろぎした名前は静かに瞼を上げる。
すると眼前に広がっているのは、筋骨隆々とした肌色。
「//////」
いつもと変わらないリゾットの胸板。
だがその事実こそが、彼女の心をひどく満たして――
少女は迫り来る羞恥に少しばかり躊躇っていたが、大切な人の存在を、ぬくもりを、そして鼓動を確かめたいとその屈強な胸元へ右頬をそっと寄せた。
「！」
「……」
刹那、ありありと緩んだ彼の口端に、形の良い眉が懐疑で微かにひそめられる。
「リゾットさん？ あの、もしかしてずっと起きて……！」
「ふ……視線を彷徨わせている君が可愛くてな。つい狸寝入りを続けてしまった」
「〜〜もう！」
どうやら自分が起きた当初から、男は目を覚ましていたらしい。
ポッと頬を朱に染める名前。
今更離れようにも、至近距離で艶やかに笑むリゾットは離してくれそうにない。
顔を出した恥ずかしさに慌てて俯くと、不意にこちらを覗き込みながら彼が口を開いた。
「ところで、いつも名前は起きると同時にそそくさと離れてしまうが、今日はどうかしたのか？」
「あ……、えっと…………じ、実は、リゾットさんの胸元に頭を預けるとすごく心がぽかぽかして……リゾットさんと一緒なら、どこに行っても安心して眠れるなあって思ったんです」
「…………」
「あの、リゾットさん？(私、変なこと言っちゃったかな……)」
漂う沈黙。
あくまで真顔を貫き通していた男が、しばらくして放ったのは――
「ふむ。朝から≪激しい運動≫を望んでいるようだな、名前は」
数時間後までの未来を予兆させる一言。
ぴたりと密着する一糸纏わぬ男と女。当然と言えば、当然なのかもしれない。
しかし、照れ屋の彼女は言うまでもなく、素肌にほどよい冷気を捉えつつ青ざめる。
「え！？ それって……ま、まま待ってくださ……っ」
「すまないが、待てそうにない」
小柄な女体に覆い被さる強靭な躯体。縫い付けられた細い手首。
吐息をこぼした二つの唇が、重なった。
すでに天上ですら通り過ぎた太陽。
空室が目立ち始めたラブホテルのある一室。
室内に、グチュリ、グプリと体液が交ざり合う音が熟れた結合部から響き渡る。
いくつもの体位を経て今は対面位なのか、掴まれた腰を快感にビクリビクリと恋人の上で揺らしながら嬌声を漏らし、ひどく淫らな顔で白い喉を晒け出す聖女。
「ひぅっ……ぁっ、やら……ぁっあっ、しきゅ、たぷたぷして……や、ぁあん！」
「ッ、ああ……オレもさすがに……ッく」
「りぞ、としゃ……んっ、ぁ……らめぇ……も、あついの、ナカに入らなっ……ひぁ、っぁっぁ、ぁあああ！」
リゾットが最後の熱を注ぎ、名前がそれを最奥に受け止めながら、二人はふと視線を窓際へ移して――カーテンの隙間に浮かぶ夕空にこれでもかと言うほど驚いたのは言うまでもない。
大変長らくお待たせいたしました！
リーダーと連載ヒロインでラブホテル甘(微ギャグ)裏でした。
リクエストありがとうございました！
相変わらず暴走気味なリーダーと恥ずかしがり屋なヒロインちゃんのプレイでしたが……いかがでしたでしょうか？
感想＆手直しのご希望がございましたら、clapもしくは〒へぜひお願いいたします^^
Grazie mille!!
polka