どう違うのだろうか――わからず凝視していると、彼は静かに話し始めてくれた。
「これは名前がオレの指で感じてくれた証拠なんだ。だから……泣くな」
ヘッドレスの着いた頭を優しくなで、渇いた指のはらで彼女の涙を拭う。
それを享受しつつ、後ろを振り返りおずおずと見上げれば――リゾットの目には軽蔑が一切なかった。
「……っ本当、ですか?」
「本当だ。むしろ、オレは名前が感じてくれて嬉しいと思っている」
「っ/// よかっ、た……ひゃっ」
「で、だ。安心しているところ悪いが、名前ばかり気持ちよくなっているのは、ずるいんじゃあないか?」
こちらを向いていることをいいことに、名前の脇腹に手を入れたリゾットは、今度は自分と正面を向く形に少女を膝立ちさせる。
そんな彼に対してされるがままになっている彼女は、これから何が起こるのか恐怖しながら、とりあえず元へ戻ったスカートに安堵の息を漏らした。
しかし。
「名前……自分で挿入れられるな?」
「えっ」
ベルトとチャックの外される音が消えたかと思えば、平然と放たれた言葉。
互いに向かい合った状態――つまり、対面座位でリゾットは性交を行うつもりらしい。
だが、最近その行為を覚えた名前が自分から挿入することなど、今までにあるわけがなく。
「えっ、え……っ///」
「どうした? 早くスカートを片手で捲し上げろ」
ズボンから露わになった、彼のモノ。
いつも自分を乱しているそれと、こちらをただただ見つめるリゾットに、堪えきれなくなった名前は、そっと左手でスカートの端を摘まみ上げた。
黒タイツの中で際立つ肌色。
それを確認した男は、羞恥で顔を真っ赤にしている少女の右手を自分の左肩に置かせた。
「そうだ。ゆっくりでいい……腰はオレが支えておく」
「っ、はい……ぁ、んん!」
花弁が捉えた熱い先端。
いつもの情事を必死に思い出しつつ、膣の入り口とそれを擦り合わせる。
「ッ、く……」
すると、一瞬だがリゾットの顔が快感で歪んだ。
彼の色っぽさに嬉しくなった名前は、そろりそろりと熱く硬い性器を自分のナカで受け入れ始めた。
一方、その結合部分を凝視してから、ほとんど肌蹴ていない名前のメイド服姿を自分の目に焼き付けるリゾット。
「ぁっ、あつい、っ……ひぁッ」
「名前……焦らす、な……ッまだ、半分も入って、いないぞ」
「はっ、はぁ……ら、って……ごしゅじんさま、のおっき……!」
「! ……ッ、は」
ダメだ、我慢できない。
次の瞬間――リゾットは少女の細い腰から手を離し、
「やぁああああっ!?」
彼の力だけに支えられていた名前が重力に勝てるはずもなく、彼女の膣内は一気に男のモノを飲み込んでしまった。
肉璧が鮮明に感じ取る熱。
通常の性交では当たることのない場所。
今にも子宮口を突き抜けてしまいそうな性器。
その予想外の快感に、名前は挿入と同時に絶頂を迎えていた。
「はぁ、はぁっ……なん、れぇ……っ」
「すまない。だが、名前が可愛すぎるのがいけないんだ」
「! わたしのせい、じゃ……ひぁあっ!」
いつもとは違う下から突き上げられる感覚。
ありありと捉えてしまう肉棒に、少女は涙ながらにリゾットへと抱きついた。
「ぁっ、ああッ……やら、っやらぁ……!」
拒否を示しつつも、彼の肩に顔を埋め、快楽を求めるために揺れている腰。
その仕草、イったばかりだからかより蠢く膣内、そして彼女の喘ぎ声に、男はますます突き上げを激しくした。
「ひあっ、ぁっ、ぁっ……はぁ、ッ」
「名前……ッ、く」
「ごしゅじ、さま……っおねが、キス、して、ぇっ!」
「ッ……」
これ以上、自分を滾らせてどうしたいと言うのだろうか。
蕩けきった顔でキスをせがむ名前を見て、息をのんだリゾットは、その吐息が漏れる赤い唇をすぐさま自分のもので塞ぐ。
「ん、んんっ……は、ッぁ」
「ん……ッ」
舌を吸い上げ、歯の裏をなぞっていく。
彼女の口端から伝う唾液を見下ろしつつ、彼はさらに痙攣し始めたナカを一気に突き上げた。
「んっ、ぁっ……んんーッ」
「……は、ッ」
唇を重ねたまま、背中を反らせて絶頂を迎えた名前。
その強く締め付けて離そうとしない膣内に己の白濁液を注ぎながら、リゾットはくたりと自分へもたれかかる少女をしっかりと胸元で抱き留めていた。
「もう……っどうしてそんな発想になったんですか!?」
「いや、ご主人様と言われたら何をしてもいいと……メローネから聞いてだな」
「リゾットさん……私にはメローネさんやプロシュートさんの言葉を信じるなって言うのに、自分は信じちゃうんですね!」
「! ……すまない」
しばらくして、二人はその挿入状態のまま、言葉の応酬を重ねていた。
早く離れたくて仕方がないのだが、リゾットがなかなか離してくれないこともあり、今もありありと感じる彼の性器を忘れ去ろうと名前は必死で話を続けているのである。
「だが、名前だって乗り気だったじゃあないか」
「! わ、私は……」
「≪ご主人様≫とも言い続けてくれた上に、今もスカートを捲し上げているだろう?」
「ッ!? これはっ、違います! 私はただ」
「ただ?」
ずっとスカートを摘まんでいた左手を勢いよく離し、視線をそらせば、追いかけるようにリゾットが目を合わせてくる。
その容赦ない追行に、少女は渋々口を開いた。
「ただ……リゾットさんに、喜んでほしくて」
「! 名前……!」
「ひあっ!? どうしてまた大きくなって……!」
「生理現象だ。それに、名前が今せっかくこんなに可愛い格好をしているんだ。続きをシなくて何をする」
「ぁっ、ダメ、です……! 制服、もっと汚れちゃ……っひゃん」
「汚れは洗濯すれば取れる。だから、安心しろ」
「あんし、んできな……やああっ」
この一連の出来事で、リゾットはさらにコスプレ(特にコスプレ姿の名前と交わること)が好きになったとか。
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