紫の誘惑


これ
の間の話 R18百合 キャラ崩壊 自己責任

「さっちゃーん、お風呂入ろー」
「ちょっと待ってて」
「先に入ってるね」
「熱くしすぎてのぼせるんじゃないわよ」
「へーい」

久しぶりに浸かる自宅の湯船に沈み込みそうな快感を感じる。ちょっと熱いぐらいがいいのだ。皮膚に纏い付くような熱量がたまらなく好き。あーでもちょっとぼんやりしてきた。体が下がっていくのを感じながら身を任せていると、外から冷たい手が私の腕を掴んで引っ張り上げる。

「気を付けろって言ったわよね」
「ごめん」

丁寧に胸まで布を巻いたさっちゃんが風呂に入ってきた。女の子同士なのになんでそんな余計なものを。どうせ脱ぐハメになるのに。

「なーに欲情した目で見てんの。あんたは昔っからほんっとに見境ないわよね。全蔵見習ったら?」
「だってさっちゃんがそんな可愛いのが駄目なんだって」
「はいはい、せめて体洗わせて」
「じゃあ私が洗う」
「…」
「洗うだけだって」

お願いと両手を組んで懇願すると、さっちゃんはそれには何も言わず湯船から上がって石鹸を手に取る。私もすかさず横について石鹸をさっちゃんの手から自らの手に移した。

「…」
「ほんとに洗うだけだってば」

さっちゃんの目をまじまじと見つめると、思いっきり睨まれた。そんなところも好き。

「はーい、体失礼しまーす」

肩の方から石鹸の泡を這わすと、すべすべの綺麗な肌が粘着質な液体で卑猥なものへと変わる。この瞬間がたまらない。まずは首。いつもなら下ろしているはずの髪の毛は上の方で適当に結わえられており、首筋がはっきり見えている。そこに手を這わすとさっちゃんは少し見をよじった。その反応に気が良くなって、私より何カップか大きい胸を下から押し上げる。なーに食べたらこんな大きくなるんだ。少しムッとして頂きをつまんでやると、思いっきり手を叩かれた。

「感じちゃった?」
「わざとでしょ。石鹸貸して。私が洗ってあげる。」

強引に石鹸が奪い取られると、さっちゃんは自分の体に石鹸を塗りたくった。まさか、まさかこれは。

「ひゃっ…さっちゃんんんん」

ふくよかでいて、閉まるところはきちっと締まったさっちゃんの体が密着する。胸同士が擦れあって、なんというか、気持ちいい。互いの荒い呼吸の音が浴槽に響きわたる。

「なんっ…で、さっちゃん積極的ぃ…」
「んっ、あんたが誘ってきたんでしょ、責任取りなさいよっ」
「あんたって、言わないで」
「…伊織」
「んーっ、う…っ。さっちゃん、好、き」
「それ誰にでも言ってるの、私知ってるから」

突然秘部に冷たいヌルヌルとした触感が触れる。下を見やるとさっちゃんの手にはいつの間にか、ローションらしきものがまとわり付いていた。

「えっ、ちょっとまって、あっ、なんでローションこんなところに」
「あんたの馬鹿兄貴が気を回して置いていったんじゃない?」
「…えっ、これ、使い差し?全蔵の、使い差し」
「新品が良かったって?我儘言わないの。貸してくれただけでもありがたいと思ったら?」
「やっ、あっ…ん、違う。違くて、なんか、全蔵の使い差しって、あっ、興奮、する、かも」
「…」

さっちゃんの下げずんだ目。いつもならMのさっちゃんが、私に対してはSになる。私にだけ。

「考え事?ずいぶん余裕じゃない」
「あっ…!!ちょっとまって、そ、こ…んっんん、やば、い」
「良い、の間違いでしょ」

さっちゃんの細い指が私の中にぐっと押し入る。しばらく入口の方を擦ったあと、私の反応を伺いながら"イイ"所を探し当てた。

「んっ、やだっああああっ、はぁ、っっっっあ」
「はいはい」
「…あっ、あああっ、ああああっっっ、はぁ、はぁ、んっんんん」

さっちゃんが私の唇を自らのもので塞ぐ。ただでさえ荒い呼吸が更に加速する中、粘着質な音がそれに混ざって聞こえてくる。

「やだ、イっちゃう、はあっ、無理無理、さっちゃんんん、イくから」
「今日は特別サービスよ。自分だけ気持よくなるなんて」
「やあっ、やあああっ」

卑猥に腰が痙攣する。目の前が真っ白になる快楽にもうどうして良いか分からずさっちゃんにしなだれかかる。さっちゃんは多分文句か何かだろう、言っているがもう私の耳には届きそうにない。絶頂に達した疲れなのか、激しい運動をしたせいで上せたのか、意識が朦朧としてきた。

「疲れたら寝る。お子ちゃまね本当に」
「さ、っちゃん」
「おやすみ」
「…明日、も一緒…?」
「明日私仕事あるから」
「…じゃあ、お、やすみ」

返事のかわりに降ってきたのは優しいキスだった。





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