大好きな君へ。 | ナノ




「やっぱりウミネだ。」




「ホントだ!でもなんでこんなところに?」





『ええっと…、私、これからプラターヌ研究所の研究員としてお手伝いするために来たんです。』







光さんも陽さんの久しぶりに会ったけれど、変わってないなぁ…。光さんは頼もしいところとか、陽さんなら明るいところとか。少し会っただけでわかるのも、彼らとは長い付き合いだからだろう。






「んー…?ということは、俺らとウミネって同僚ってこと?」




『あ、そうなりますね!…って、そういえば博士はどこにいるんですか?』







同僚として働けることを知ってはしゃぐ陽さんに苦笑いをこぼしつつ、光さんに肝心の博士の居場所を尋ねる。






「あー…、博士なら上にいるんだけど…。いまお客さんが来ているからなぁ。一応見にいってみる?」






『え、お客さんですか?なんだか私お邪魔な感じですけど…。』






光さんが言うには、博士のいる階は仕切りで区切られているらしく、そこにいれば邪魔にはならないとのこと。なら少し博士の仕事ぶりを拝見させてもらおう。








『あれ、なんだか騒がしくない?』




<…僕、嫌な予感がするんだけど。>






今から仕事だという光さんと陽さんと別れ、博士のいる階に行くためにエレベーターに乗り込む。上の階が若干騒がしい…というか物音がするのはなぜなのだろうか。





『…まさか……。』




<…ポケモンバトル、してるのかな?>





嘘でしょ…。室内でポケモンバトル、ていうか研究所の上階でポケモンバトルなんかしたら…。





『…床、抜けないよね?壁に穴開かないよね?焦げたり水浸しになったりしないよね?』




<…なんとも言えないね。たぶん四匹くらいが戦っているみたいだし。>







あれ、博士に会うのが怖くなってきたかも。




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