『ふぉぉ…、ミアレって広いんだね…!』
〈すごーい!僕こんなところ初めて来たよ!〉
さすが大都会。
いたるところからオッシャァンティな感じが漂っている。
〈はぁ…こんなところで止まっててどうするの。〉
『あ、そうだ、研究所!!
…ってどこ?』
〈…ばかなの。〉
『うっさい!』
私はミアレシティのタウンマップを広げる。
まぁ観光ガイドなんだけど。
『えーっと…、あ、ここから左、かな?』
地図を見ながら、目的地であるポケモン研究所に向かう。
あ…、割と近い。
ボールのモニュメントの間を通り、研究所の中に入る。
…これ、どうやって博士に会えばいいんだろう?
…勝手にエレベーター使っちゃだめ、かなぁ?
もんもんと考えていると、しびれを切らしたのか零に叩かれた。
『痛ったい!ひっど!』
〈ウミネが遅いからじゃん。なにおろおろしてんの。〉
だって、こういうところのルールなんてわかんないんだもん!
…でもいい加減立ち往生しているわけにもいかなくなり、私はエレベーターのボタンを、
ウィ―ーン
『え、止まった…?』
押そうとした。
一階に止まったエレベーターから出てきたのは、
「…あれ?ウミネ?」
「えっ、うそうそ!!」
『こっ、光さん、陽さん!』
久しぶりに会う知り合いでした。
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