大好きな君へ。 | ナノ




『はあ…、ほんとに勝っちゃったんだ…。』



勝利の余韻を感じながら、私たちはハクダンシティを後にした。




〈僕もバトルしてみたいな…。〉




『そっか、雲英はもともとブリーダーのポケモンだもんね。』




バトルする機会はあったかもしれないけれど、やはり経験豊富、というわけではないんだろうな。



〈零は強いんだね。いいなあ。〉



『私はバトルとかあんまり得意じゃないけどね…。』




博士のお手伝いは戦闘とかするのだろうか。



…達成できるかなぁ。




〈ウミネは戦法も考えられないし、指示も下手だし。
 一緒にバトルしたいなら自分が強くならないとだめだよ、雲英。〉




『…う、まあ否定はしないけどさ。』




〈あはは…。じゃあ僕も頑張って強くなるよ!〉




いい子だなぁ、雲英は。



零は強いし、いざとなれば頼りになるし。





『…じゃあ、私も二人に似合うようなトレーナーになるね!』




私も努力しよう。




いつまでも半人前じゃいけないもんね。








そんな話をしていると、見えてくるゲート。




ようやく、始まるんだ。





『あそこが、ミアレシティ…。』



カロス最大の大都会。





私はゲートに向かって走り出した。




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