『ということで新しく仲間になってくれた、』
〈雲英ですっ、よろしくね〉
〈…うん、僕は零。よろしく〉
あのあと部屋に戻って零に自己紹介することにした。
二人とも、仲良くしてくれればいいんだけど…。
〈…ウミネちょっと外でてて〉
『え、なんで?』
外行く必要なくない?なに?ボッチにしたいの?
〈あ、あのねウミネちゃん、僕たち、話したいことがあって…〉
…うん、やっぱ雲英は癒しだね。
『うん、わかった。』
私は素直に部屋を出た。
〜・〜・〜・〜・〜・〜
ウミネが出た後、僕は一番聞きたいことを雲英に聞くことにした。
〈ねえ…ウミネのことどう思ってる?〉
僕はずっとウミネと一緒にいた。
だから、ね、言わなくてもわかるでしょ。
〈え、えっと、その…〉
〈なに?言う気ないんだったら僕が先にいうよ?〉
これが、伝えたかったこと。
〈僕、ウミネのこと好きだから、割り込まないでよね?〉
新人なんかに、僕たちの仲をとられるもんか。
〈ぼ、僕だって!!〉
雲英が声を張り上げた。
〈僕だって、僕を救ってくれたウミネちゃんが…〉
ああ、はいはい。
ただでさえあんな鈍感な子、振り向かせるのは大変なのに。
〈す、好きだよ、大好きだよ!だから、絶対零にもまけないもん!〉
……ライバルができるとか、もうなんなの。
〈…ふうん、言ってくれるじゃんか、僕だって負けるきないし。〉
どうだっていい、あの子以外は。
僕を救ってくれたのもあの子だから。
何も知らない君じゃあ、ね?
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