・マチス×マツバです
・しょっぱな突っ込んでます
・二人はセフレのようです
・マチスがお下品です
・マチスが日本語を猛勉強したようです


以上をお読みになった上で大丈夫でしたらどうぞ。






(マチマツ)


「なあ、俺前から疑問に思ってることがあるんだが」

集中していないのは始めからわかっていた。案の定、マチスはマツバの中に自身を埋め、ゆるゆると入口の辺りを擦った後、眉を寄せて動きを止めた。想定していたこととはいえ、半端に与えられた快楽にもどかしさを感じながら、マツバは掠れた声でどうしたのか問う。

「日本人の女は淫乱だってみんな言うんだが、本当か?」

マチスの言葉に、溺れかけていた意識が現実に引き戻され、それまでに高められた熱さが急激に冷めていく。相変わらず空気だとかムードだとか、そういったものを一切読まない男だ、と呆れて、真剣に考え込む目の前の男を見上げた。それが二人の間には必要ないものだとしても、"フリ"だけでもしたらどうなのかと思う。

「ケツに突っ込まれて喘いでるお前でも、女抱いたことくらいあるだろ?」

とうとうマツバの口からはため息がこぼれた。先程まで燃え上がっていた気分はすっかり萎えてしまっている。

「…君はいちいち下品なんだよ、デリカシーがないっていうのかな、そんなんじゃ日本の女なんて一生抱けっこな、あッ」

突然律動を再開され、マツバは唇を噛んだ。乱暴な動きから、男が苛立っていることを悟る。笑うと同時に、ふ、と息が漏れた。

「で、実際どうなんだ?」
「は…、さあ、ね…ッ、自分で、確か…めれ、ば?」

怒りを煽る。煽られたマチスは、マツバの足を抱え直し、射精を促す動きに変えた。強すぎる快楽に耐え切れずにあがった悲鳴を聞いて、マチスは嘲る。

「あ、あ゛ッ、ああっあ!」
「…っ、間違いねェ」

とりあえずお前がbitchってのはよく知ってるよ、という男の呟きは、真っ白の思考に溶けた。



220309


※SAVE IT=だまれ

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