カタカタカタカタ
≪あ、そうだ。今回の試験、ヒソカも受けるって≫
「…えっ」

な、なんだってー?!
イルの案内で試験会場へと向かう道すがら、イルはとんでもない爆弾を落としてきやがった。
あ、でもそういえば原作でハンター試験編から居たわ。初っぱなからヤバいやつだったわ。ナルトでいう大蛇丸的な。

カタカタカタカタ
≪だから協力し合おうって≫
「…えっ」

つまりハンター試験中は常にヒソカと一緒!って事…?それなんて罰ゲーム。

私が嫌だなって雰囲気を発しまくってたからか≪大丈夫。お金は払って貰うから≫とか言ってきたけど、お金で片付く問題じゃねぇ…!
…イルってヒソカの事金蔓だと思ってる節があるよね。

てか、カタカタカタカタうるさぇ…!いつも思うけど鳴らす必要あるの?見た目でヤバいやつだって分かるのに、何故音もつけたし。こだまを意識してるの?そもそも何が鳴ってる音なの?
あと今は普通に喋れば良くない?常に凝するのだるいんだけど。イルは家を出てから家に着くまでが遠足派なの?私は目的地に着いてから目的地を去るまでが遠足派です。それとバナナはお菓子に入らない派です。

カタカタカタカタ
≪着いたよ≫
その文字に従い前を向くと看板には『めしどころ ごはん』の文字が。

あ、そうそう。確かこんなんだったなぁ。やっばい、ハンター試験受けに来たーって感じ!

「記念撮影しよう」
≪え、ここで?そもそも何の記念?≫
「ハンター試験受験記念」
≪(何か凄い興奮してる)…ふーん。撮ってあげる。カメラ貸して≫
「…あっ、カメラ、ない…」
≪……………≫
「……………」
≪………入ろう≫
「………うん」

カメラ忘れるとか…まだまだだね…。

お店に入って事前にイルに教えてもらった合言葉を言うと奥の部屋に案内された。
店主もお客さんもイル見て震えてたな。まあそりゃ、こんな顔に針刺さっててカタカタカタカタ鳴るやばそうなやつ怖いよね。あ、でもウサちゃんマンである私が一緒な事によって中和されないかな?…セツコそれ中和ちゃう、相乗効果や…。
てか、ハンター試験関係ない人がステーキ定食注文したらどうなるの?


「あ、ステーキ」
「食べるの?」
「うん。…って喋るの?」
「うん。ここは監視カメラもないようだからね。」
「ふーん」
「どうやら試験は地下であるみたいだね」

イルの目線の先を見ればどんどん数が増える数字。
やばい本当にハンター試験だ…!テンション上がりっぱなしなんだけど!まあヒソカに会った瞬間に地の底まで落ちるんですけどね。
「どんな試験があるのかな?」
「…うーんと…」

ステーキを食べながら遠い昔に読んだ原作を思い出す。
確か、
一次試験:ひたすら走る。猿
二次試験:料理。試験官が美人
三次試験:塔から脱出。ジャンケン
四次試験:ヒソカ暴走!サバイバル島
間:気になる人はだーれっ?面接という名のガールズトーク
最終試験:ひたすらバトル。ボッコボッコにしてやんよ。洗脳疑惑。
だったっけ?
…あれっ?四次と最終試験にヒソカとイルが何かやらかすよね?…可能なら一緒に居ないようにしよう。そうしよう。
ステーキ美味しい。

「どんな試験でもイルなら何とかなるでしょ。それよりステーキ食べないならちょうだい」
「いいよ。それと試験中はギタラクルだから」
「ふぁいふぁい」


ひたすらステーキを食べてると地下100階に着く。


うわこれから、本当にハンター試験受けるのか。念使えるから受かる自信しかないけど緊張はする。
扉が開いた。
やばい、いよいよ私の初ハンター試験が始まるn





…ってうわくっさ、汗くっさ!何ここ、ハンター試験会場だよね?サッカー部の部室じゃないよね?
お前らシー○リーズくらい常備しとけよ!くっそ、ファ○リーズ持ってくるんだった…!いや、根本をどうにかしなきゃこの臭いはどうにもなんねぇ…!
ヒソカに会う前からテンション下がるわ。

こんな臭い集団に入るのは気が引けたけど、1歩踏み出す。
既に会場に着いてた人達は私を見て『…えっ』『なんだあのふざけたウサギのお面』みたいな事を言ってざわつきだしたけど、後ろのイル…いやギタラクルがカタカタカタカタ鳴りながら続けて会場に入った瞬間に静まり返った。
やっぱりギタラクルは誰が見ても引くレベルだよね。
ここにヒソカが加わるんでしょ?…何その愉快なパーティー、敵なしじゃん…。

扉のすぐ側に居たマメみたいな人から貰った番号札を胸に付ける。
300番とかキリがいいな。
あ、確かこの番号いつかの時に重要になるはず…。でももう301人居るんだよね?…人数減ってから覚えよう。うん。

「やあ◆」
出・た・!

2014/09/29
ヒソカの語尾どうしよう…
◆だけでもいいかな…
←もあるのですが、文字化けしませんか?文字化けの報告がなければ使おうかな。

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