「お休みなさいませ、クルミお嬢様」
「うん、お休み」
ふかふかのベッドに寝転びながらゴトーに返事を返す。
今日は2歳の誕生日でした。

父さんは今年も私達の頭に手を置きながら「おめでとう」って言ってくれた。でも多分父さんや母さんにとって誕生日とかのイベント事ってどうでもいいんだろうなあ。
普通の家みたいに家族みんなで祝ったりとかしないし…ん?というかゾルディック家に普通を求めるのが間違ってるのか…?…あ、うん、そうだわ。
むしろ、家族みんなが私達の誕生日を祝って『ハッピバースディトゥーユー』とか歌いだしたら引くわ。うん解決。でもクリスマスはやって欲しいなぁ。私に夢を下さい。

まあ去年同様、イルが朝イチで祝ってくれたし、執事達が巨大なケーキ(毒入り)を作ってくれたし、ゴトーとハサムとおじいちゃんとじい×3.5ことマハじいからはプレゼントを貰えたからそれだけでいい方だよね。

それを見た母さんは私達が誕生日だと知り、私を着せ替え人形の刑に処そうとしてきやがりましたが…。誕生日くらいやめろ下さい。…結局また5時間にも及ぶクルミ&キキョウのファッションショーが開かれました…。今回のカメラマンはテンション高くて母さんが2人居るみたいな感じだった…。
思い出しただけで……う、嬉しかった事を思い出そう!そうしよう!

えっと、えっと…そうだ!プレゼント!
おじいちゃんは私達に『暗殺者は何故儲かるのか2』を。態々続きを書いてくれたみたいで、おじいちゃんへの好感度急上昇なのだよ。
去年は『日進月歩』っておじいちゃん直筆掛け軸をプレゼントされて『久し振りの日本語…!………えっ?でもこれ1歳児に送るプレゼントなの?』ってなったけど今年は素敵。来年は3をきぼんぬ。

マハじいは去年同様人間ジェットコースターを。大きくなったから1人ずつしか乗ることができないけど、その分速度が上がって更に楽しかったなあ。イルも楽しそうだったし。

そして!
ゴトーとハサムは!なんと!パソコンをくれました!!ふっふー!
まあ、事前に欲しいもの聞かれたから『パソコン』って言ったんだけどね。
イルは靴をもらってました。
え、パソコンと靴とか格差やばくね?!お兄さんより高級すぎるプレゼントとか良くないよ!とか思ったそこの貴方。ご安心なされよ。世界一の靴職人のオーダーメイドだとかで私のパソコンの3倍はするんだとか。
あ…れ?それはそれでどーよ。

で、でもまあ!私はパソコンが欲しかったから良いんです!
何故私がパソコンを欲したか?それはですね…皆さん!まだ生まれてませんが、私の弟になるであろうゾルディック家二男のミルキを思い出して下さい。
ミルキは物凄いオタク、という設定でしたね。そう!この世界にはオタク文化がある!!
私は二次元に飢えてるんだ!
それに、そろそろ暗殺ジャンル以外のものを読みたい…!

という事で二次元に浸ろうとパソコンを所望した訳ですが、本当は今日から早速やりたかったんだよ?でもファッションショーが…って思い出すなクルミ。もう寝よう。明日も早いし。

疲れからか、目を閉じてすぐ私は眠りについた。

2014/09/26
クルミ は パソコン を てにいれた !

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