「クルミちゃん、次はこれを着てみてちょうだい」
「…うん」

気分は着せ替え人形。
クルミ、1歳です。



生まれた頃からの、もう習慣みたいになった毎日の諸々の暗殺者としての身体育成プログラム、略して暗身プログラム(私が勝手に命名☆)はあれからレベルは上がるけど変化はない。
なんでも本格的に暗殺術を学び始めるのは3歳から、というゾルディック家の決まりがあるらしい。
嬉しい気もするけど、正直もう暗身プログラム(私が勝手にry)は飽きてきたんだよね。最近は痛みもあんまり感じないし。まあ、楽だからいっか。
『少しでも 楽できるなら 良いことだ』
今週の暗殺者標語 モデル:暗殺者見習いクルミ

ただ、最近暗身プログラム(私ry)が終わった後の時間をどう使うか悩んでる、です。何をすればいいか教えやがれ、です。『です』って語尾につけるキャラは数多いるけどその中でもいづなたんは断トツで可愛いよね!もふもふ

と、話を戻して、
歩けない時はすぐベビーカーに移されたから暇ではあったけど、寝てるかゴロゴロしてたら良かった。
でも歩けるようになって行動の幅が広がったから逆に何をしていいか分かりませぬ。普通の1歳児は何してるんだろ?
因みにハイスペックお兄ちゃんイルミは精神年齢10代後半の私でさえ意味が分からない難しい本を読んでます。参考になんねぇ…!

ゴトーさんやハサムは私達を外で遊ばせようとゾルディック家の敷地内にある公園に連れて行ってくれたりするけど、イルミも私もただ突っ立ってるだけ。
イルミは興味がないんだろうし、私も流石に精神年齢的に公園で無邪気に遊ぶのはちょっと…。ていうか、何して遊べばいいか分からないし。
だからゴトーさん。砂場で城を作りながら『一緒に遊びましょう?』とか誘われてもやらないよ?ってか城やべぇ…!緻密すぎだろ…!あれ、もしかしなくてもシンデレラ城…?なんでメルヘン。
そして、ハサム。お前はカメラ撮影以外にも何かしろ。この前からカメラマンしかしてねぇじゃん。

と、外の遊びは私もイルミも興味を示さないから最近は大体室内で読書。文学少女になれそう。高校時代は遠子先輩に憧れたものです。文学少女シリーズは全てが素晴らしいよね!
ただ、執事が用意してくれる本が、ね。
『暗殺者の極意』(クロロはこれをパクったのではないか疑惑発生)とか『ここだよ!人体の急所』(全ページカラー。付録に人体君という名の骨格標本)とかしかない。だから文学少女は文学少女でも暗殺ジャンル限定の文学少女になっちゃうー。まじやばーい(棒読み)
いや、でも以外と全部面白いんだよね。その中でも一番面白かったのは『暗殺者は何故儲かるのか』。何この本、読んだ人皆が絶対暗殺者になりたくなるわ!この著者の他の本も読みたいと思って著者を見てみたら《ゼノ・ゾルディック》って…書いてあった、よ…。
それに気づいて他の本の著者を見てみたら、シルバとかマハとかゾルディック家のご先祖様の名前ばかり。
まあ…そりゃそうだよね。暗殺者しか書けないよね、こんな内容。
ちなみに、全てこの世に数冊の貴重な本だとか。(1冊数億ジェニーの価値があるらしい。ゾルディックぱねぇ。)あ、普通の書店では取り扱っておりません。そこの貴方、間違って注文しないように!

でも同じジャンルの本ばっかり読むのはなんだか飽きてくるから、何かしようと思い家の中を徘徊してたら母さんに捕まりました…。
そして、冒頭に戻る。


2014/09/25
後編に続く。

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