ギョギョと海老蔵。 その1
2011/01/31 20:42
我が家のペット、ギョギョと海老蔵の話。歌舞伎役者の方ではないので、あしからず。
彼ら(?)とは去年の夏休みに出会った。母と土崎のセリオンタワーに行った日のこと。一階の催事場の一角で、なにやら湯呑み大のビンが売られていた。大小二種類のビンはコルクでフタをしてある。よくよく見ると中にはエビや小魚がいて、海草の隙間をちょこちょこ泳いでいる。
かわいい。特にエビがシャカシャカと足を動かしているのがいい。
「買ってあげようか」
何ですと!?
母の発言に衝撃が走り抜けた。我が家は父が犬嫌い、母が猫嫌いという、ペット禁止が厳しいにもほどがある家なのである。出店の金魚すくいも渋られる。(すぐに死んでしまうから)
しかしこのビン、商品名「ほのぼのポット あくあくん」はお手入れ簡単、餌は数日に一回、これ一つで他に特殊な装置はいらないという、通販商品みたいな驚きの便利さなのである。今なら餌もついて小サイズはお値段1200円。すぐお申し込みしたくなる。
じっくり見比べて、結局エビ3匹、小魚2匹、タニシ1匹のビンにした。しかも万が一死んでしまったら説明書に記載されている所に行けば、無料で新しいのをくれるという。アフターケアも万全だ。
さて3匹いるエビのうち、大きいのが1匹、小さいのが2匹だった。大きいのはいつの間にか母が「エビ子」と命名してしまった。残りの小さいのは私が名付けた。「海老蔵」と「麻央」だ。見分けがついていたわけではないが、すぐに見つかるのが麻央で、海草の影で擬態しているのが海老蔵ということにした。タニシは「田西」、小魚はこれまた見分けがつかないので名無しの権兵衛だった。
しかし半年後、見分けがつくようになった。小魚が片方、死んでしまったのである。田西もエビ子も麻央も、気づいたらいなくなっていた。私がおもしろがって餌をあげすぎたせいかもしれない。追加してもらおうと思ったが、記載された住所が遠すぎるため、雪がとけるまでこのまま頑張ってもらうことにした。
というわけで我が家には驚くべき生命力をもつ小魚の「ギョギョ」と、多分浮気性にちがいない、でも今のところ灰皿テキーラはやらかしてないエビの海老蔵の二匹がいる。
以上、神谷でした。
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