Short novel | ナノ


requited love  




 アレゼルの返事を聞いた途端、スランドゥイルは彼女を抱きしめ口づけを浴びせた。胸の中は喜びで満ち溢れており、おそらくアレゼルもそうだろうと考えながらスランドゥイルは口づけを続ける。

「ありがとうアレゼル」
「こちらこそ」

 最後にアレゼルから口づけを返し、しばらく見つめ合ってから部屋に帰ろうとするとまたもやスランドゥイルに腕を掴まれ寝台に座らされた。

「何する気?」
「今朝余の所にすぐ来なかった仕置きをと思うてな」
「あれは私のせいじゃないわよ!?」
「それだけではない。夜伽の次の朝には毎度何も言わず部屋を出て行っていただろう。その罰も兼ねてだ」
「(爆睡して起きないのは誰かしら)」
「・・・・・・だが、もし今朝の事で寝れそうになかったら無理強いはしない」

 どうするかと視線で問うてくるスランドゥイルにアレゼルはそっと唇を重ね、返事を返した。

「今は大丈夫。・・・・・・私も貴方が欲しい」

 互いの服を脱がしていく。二人とも生まれた時の姿になると、互いを求めて体を重ねた。








 + + + + + +









「ひゃっ、ぁ、あ、あ、ん、あ、」
「っ、あまり締めつけるなアレゼル・・・・・・っ」

 スランドゥイルの哮りに膣内を蹂躙されながらアレゼルはそれをキツく締めつけていた。達しそうになるのを我慢していたスランドゥイルだったが、とうとう吐精する。無意識なのかどうかは分からないが、アレゼルの肉壁はまるで全て搾り取ろうとするように動き絡みついた。
 息を整えるアレゼルの顔や体には汗が浮かび、ほんのりと赤く色付いている。それがまたスランドゥイルの欲を刺激し、抜いたばかりの哮りは硬さを取り戻していく。ある事を思いつき、スランドゥイルはアレゼルを抱き上げると自身が寝台にもたれかかり哮りの先端を秘所に押しつけた。

「アレゼル、自分で挿れて腰を動かしてみよ」
「・・・・・・恥ずかしいわ」
「そなたの恥態ならもう幾度も目にした」

 アレゼルはもう少し粘ろうとしたがスランドゥイルの嫌とは言わせないぞと言った眼差しに見つめられ、彼の肩に手を置いてゆっくりと腰を下ろした。

っ・・・・・・」

 秘所がぬるついているせいか、上手く入らない。片手で哮りを握りもう一度腰を下ろすとようやく入り始め、膣内が熱で満たされていく。収まりきるとアレゼルはスランドゥイルの腹に手を置き腰を動かした。
 自分が立てている粘着質な音と見られている事で掻き立てられる羞恥心にアレゼルが酔い始めていると、スランドゥイルに胸の飾りを摘まれる。

「や、触らないで・・・・・・」
「目の前にあるのだから触れたくなるのは当然だ」

 きゅう、と強く摘むと締め付けが強くなる。アレゼルは気づいていないのか腰を振り続け、早くも達しそうな顔をしていた。スランドゥイルはアレゼルの腰をつかむとぐっと下に降ろす。その瞬間アレゼルは悲鳴のような嬌声を上げ、体を痙攣させた。しかしそこで終わらずスランドゥイルは腰を掴んだまま上下に動かし突き続ける。

「やっ、あっ、へん、になっちゃ、あっ、」
「良い。今宵は存分に乱れよアレゼル」

 達したばかりの体にスランドゥイルの容赦ない責めは続き、腹の中に熱いものが広がった瞬間アレゼルは意識を飛ばした。


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