◎霧切さんと夢主
「最近、十神くんが鞭しかくれない!!!飴が!!!サルミ○ッキでもいいから!!!!飴がほしい!!!!」
「サルミ○ッキに謝罪しなさい。知らないわよ、本人に言って頂戴。」
「そんなこと言っても鞭が増えるだけだよ!!!!霧切さん!!!!」
「(むしろ内心すごくデレてガムシロップレベルの飴あげそうだけど)」
「というわけでこんなもの作ってみました!!!!!」
そういうと彼女は自分の携帯電話を取り出し何かのアプリを起動させる。
「なに?まさか十神君との2ショット合成写真でも作り始めたの?」
「えっ!?そんなフォトショの技術私にあるわけないでしょ!?できたらとっくにやってるもん!!」
「できたらやってるのね。」
「んーーーとね、あった!!じゃっじゃーーん!!!」
ずいっと私に向けられた携帯電話の画面。そこには舞園さんがよくやっている青い鳥のつぶやきアプリのアカウント画面。
「このあいだね、こういう、設定したら自動でつぶやいてくれるアカウント……ボット?っていうんだっけ?が流行ってるんだって!!千尋ちゃんが教えてくれたの!!だから私も作ってみたんだー!」
生きてるだけで褒めてくれる十神白夜bot
そう書かれたアカウント名が私の視界を占領する。なんだか字面だけで可笑しいのだけれど、指を滑らせてつぶやき内容を見てみるとさらに可笑しい。不二咲君ったら彼女に何教えてるの。
『ほう……見事な肺呼吸だ。』
『なるほど……素晴らしい二足歩行じゃないか。』
『今日も頸動脈に血が流れているぞ、なかなかのものだな。』
『汗をかいただと……!?それはきちんと生きている証拠ではないか。褒めてやろう。』
……苗木君や舞園さんが見たら笑い死にするんじゃないかしら、このつぶやき内容。顔には出さない主義だけどなかなかに愉快なアカウントだから後でこっそりフォローしときましょう。
はてさて、十神君に知れたらどうなるかしらね。
===================
そもそもこのシリーズの十神くんはおバカなヤンデレさんなので気づかなそうです。霧切さんサルミ○ッキ好きそう。
なんだかどいつもこいつもキャラが行方不明ですが、リハビリテーションにしては良く書けたほうではないかと思います。