……戦場いくさばにて。

「Are You Ready!!?覚悟は良いかい!?ひゃっはぁ!!」

馬の上から伊達だて 政宗まさむね何時いつもの如く、流暢に異国の言葉を操りながら斬り掛かって来た。

…が。
受けて立つ真田さなだ 幸村ゆきむらはきょとん、と呆けたかのような表情で

「ま…、政宗殿ぉ…。お会いする度に思うておったのですが…、ええと、その…“あーゆー…、れでぃ”?と言うのはいったい何なのですか?」

そう尋ねて来た。
…まぁ、戦国時代と言う時代背景を考えれば当然と言えるのだが(笑)
(というかあれは時代背景むちゃくちゃだよ)

と、そんなことを言われた政宗はと言えば。

呆れたかのように苦笑いしながら

「…Ha、こんだけ俺に付き合っといて今更そこかよ。おい猿飛さるとび!!お前なら解んだろ、説明してやれよ」

脇の樹を見上げてそう言った。

…そうするとその大樹の葉がガサガサと音を立てて揺れ、頭上からふわりと緑色の衣を纏った忍びが跳び降りて来て。

「…結局俺に回って来んのね…。酷いよ、伊達の旦那…。…あのね、ダンナ、“Are you Ready?”っていうのは、ダンナとかおやかたさまが戦の前に良く“行くぞお主等!!”って言うじゃん?あれみたいなもんだよ…(…一応言った後に訳してくれてんだけど)」

幸村へとそう説明した。

するとそのように言われた幸村は

「ふむぅ…。そのようなことだったのか…。なるほど…」

と、ひとまずのところは納得のいった様子だった。

…と、そんな彼を放っておいて。

伊達軍の方は。

「政宗様…、やはり戦場で異国の言葉など使っても誰にも解ってもらえませんよ…」
「Shauto up(るっせぇ)!!ッチ!!!」

政宗と小十郎との間でそのような小競り合いが行われていた。

…そうして、空を見上げてみれば。

日が落ち掛けて烏が行き交っていた。

ので。

「…帰りましょう、政宗様。…すまなかったな、猿飛」
「んぁ、良い良い。こっちこそごめんね、片倉さん。…ホラ、帰るよダンナ」

と、その2人は(従者に引きずられるように)それぞれ帰りの道へと着いて行った(…着かされた)。



×××××××××××

あとがき。(のようなもの)
戦国BASARAより赤青対決(?)

何やってんだあんた等ー…。(←きっとこうだろう従者'sの気持ち…)

…でもあれの時代組みは確かにおかしい。
まぁ確かに信長とザビエルは同じ年代ですが。
会ってるワケが無い(笑)
(だって1534年:信長生誕
1549年:ザビエル来日)
ですよ…?
いったいいくつで政権握ったんだよ、信長様ー…って話になるじゃないですか。


書いてみましたが、こんな感じで良いですかいね…?

“さしもしらじな”様、緋色 衣に捧げるやつ。



***
ということで蓬より頂きました!ありがとう!
随分と掲載するの遅くなってたいへん申し訳なかったです…。その…忙しさにかまけてすんません…。



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