僕の隣は空けておくから

君の優しい夜に触れたい
すみっこの暗がりすら愛おしいとき
ぬるい夕焼けの香を纏って
君の指先を掠めていった愚かな夢の行き先なんて
月に嫌われたがる癖
あの人はきっと茨の道をそうとも知らずに歩み続けて
君の隣も空けておいてよ


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