「仗助君の髪型ってどうなってるの?」

「パーマをきつめに細かーくかけてドライヤーでセットしてんだよ。ワックスとかスプレーは必需品だぜ」

「そうなんだ」


なまえは髪を結いながらこちらを見てきた。なまえの髪型は簡単そうだなーなんて思いながらなまえを見ると眠たそうな顔と目があった。

いやいやいやいやいや!!おかしいだろこんな状況!!!!

なんで年頃の女の子と夜遅くまでゲームして、朝気付いたら同じ部屋で寝てて、挙げ句の果てに一緒に身支度してるんだよォ〜〜〜〜!!!


「仗助君は髪長いんだね」


朝食を取るため椅子に座ると、後ろからついて来たなまえがセットし終わった自慢の髪型をつついてくる。本当に危機感とかないんだな。いや、俺が男と思われてないだけか。


「仗助君といると楽しいね」


笑うなまえ。今日で帰っちまうのか。帰ってほしくねぇな。


「なあ、今日学校終わったら町を案内してやるよ、面白い場所たくさんあるんだ。だからさ、」


まだ帰んないでくれねぇかな。


そう言えばなまえは言った。
「分かった」


今まで見た中で一番嬉しそうだった。


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