「メローネ?」


部屋の隅でメローネがうずくまっていた。
いつもはこんな事ないのに。
不思議に思った私はメローネに近付き、彼のさらっさらな金髪を撫でた。


「どうしたの、メローネ」


メローネに尋ねても返事は返ってこない。

彼の髪を撫で続けて十分くらい経った。もう一回呼んでみようかと思ったとき、彼の腕が動いた。


「メローネ?」

「なまえは、一緒にいてくれるよな?」


メローネは言ったと同時に私を抱きしめた。
何を言ってるのかよく分からない。いきなりどうしたというのだ、いつもメローネは唐突すぎる。


「一緒にいてくれないの?」
「一緒にって?」
「俺は一緒にいたい」


抱きしめる力が強くなる。痛い。

「メローネ」
「なまえ、これからも一緒にいて」
「分かったから離して、痛い」


分かった、その一言を聞いたメローネが微笑みながら「グラッツェ」と言ってきたから彼がさっきまでお尻を触っていた事は見逃してあげようと思う。





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