「お邪魔しまーす!」


いつものようにドアを開き、いつもの場所に座る彼女。俺はデスクにあるパソコンと向き合う。彼女はそんな俺をただ見つめているだけ。たまにコーヒーを淹れにキッチンへと行く。いつもの光景だ。いつも通り、何も変わらない。
彼女に見つめれると言葉に詰まる。ナンパなんて朝飯前だったのに彼女の前でだけ何を言っていいか分からなくなる。隣にいられると落ち着かないし、君が何を思っているのか知りたくなる。うまく会話ができない俺を君はどう思っているのだろうか。つまらない?気まずい?一緒にいたくない?こんな事思ってるなんて知ったら君は女々しいと笑うかもしれない。


「ポルナレフ、ホットコーヒーでいいよね?」

「あ、ああ。ありがとう」


何故他の女性にはうまく話せるのに彼女にはうまく話せないのだろうか。もどかしい。本当は君と話したいのに。




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