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夏の日に・・(紺野×主人公)



「暑っついなぁ・・・・」

真夏の生徒会室。
他の生徒は夏休みを楽しんでいるってのに・・・とぼやく八重。
生徒会の定例会の為だ。
しばらくすると、生徒会長の紺野がやってきた。

「夏は暑いと相場が決まっているからね」

じりじりと焼け付く様な太陽の光が生徒会室を照らしている。
窓を開けても風は熱風・・・。
気のせいか、今日はいつもに増して気温が高い。

「でも確かに、こんなに暑くては、気力もなくなるね」

そういって、ハンカチで汗をぬぐう。

―いつも涼しげな表情をしている紺野先輩が、その仕草に思わず色気を感じるのは
私だけかも?―

そう思いながら、八重は紺野を見る。

そして、それは、ほんの悪戯心からだった。

「そんなに暑いんだったら、制服でも脱いだらどうです?」

思いつきだった、つい、暑さにイラついた八つ当たりだったかもしれない。

「それ、いい考えだね」

外を眺めていた紺野が、先程までとは打って変わって
怪しげな笑顔に変わる。

そして八重へ手を伸ばしたかと思うと、何の前触れもなく
制服ののリボンを解きにかかった。

「ま、待ってください!なななんで私??」

八重は動揺のあまり言葉がどもる。

「何って……君が脱げって言ったんじゃない?」

ニヤリと笑って答える紺野。
素敵な笑顔の裏に恐怖を感じる八重。

「せ、制服を脱いだらどうですか、とは言いましたけど……
誰も私のとは言ってません!」

そんな八重の訴えなど、この人には全く通用しない。

それどころか、八重が抵抗すればする程、面白がって
さら制服を脱がしにかかってきた。

「ま、待ってください!紺野先輩!・・・あ、や、やめて下さいってば!」

「……嫌だね」

八重の訴えを、なかったことにみたいにと拒否する紺野。

身をよじって抵抗したが、力で敵うはずもなく……。
あれよあれよという間にリボンは解かれ、ブラウスのボタンに手をかける。

「紺野先輩!ここは・・・・学校で・・・」

両手でボタンを外しにかかる手を、止めようとするが、
所詮、女の力では抗えず・・。

「力ずくで止める?」

紺野先輩が妖しく笑う。

「ん〜〜〜もう〜〜ッ!!」

挑発するかの様な態度に、負けず嫌いな性格の八重は
腕にしがみついた。

――その時。

「お〜い!誰かいる〜?」

廊下から声と共に騒がしい足音が近付いてきた。

………ま、まずい!!

思わず2人の動きが止まる。

抱き着いたような格好で、しかもブラウスはボタンがいくつか外され、
はだけかかった姿。
こんなところを目撃などされたら・・・。

「ど、どうしよ!?」

「・・・静に」

動揺した八重の口を手で塞ぎ、軽々と抱き抱えながら立ち上がる。

「え?あ、紺野先輩!?」

そして二人の荷物を持つと、生徒会室の奥にある備品室の中へと移動した。
思いもかけない紺野の行動に驚いたが、こんな姿を見られる訳にはいかない。
何度も言うけど、ここは学校の・・・生徒会室。

八重を抱きかかえながら、紺野がしみじみと呟く。

「こんなに早く来るとは、予想しなかったね」
「え?だってもう集合時間・・・」
「・・・より早い時間を八重には伝えていたんだ」

そう言って、息を潜める八重と紺野。

「・・・あれ〜?誰もいないな」

生徒会役員の聞き慣れた声。

備品室で息を潜める二人の額に、つうっとと汗が流れる。

至近距離で聞こえてくる紺野の息遣い。
八重は未だ紺野に抱きかかえられ、
その胸にピッタリとくっついている。

新たに声が聞こえてきた。

「声がしてた気がしたんだけど?誰もいないんだ」
「空耳じゃねぇの?」
「まあ〜そういうことも、あるかもな」

この二つの声は、生徒会の書記と会計だ。

まさか備品室にいるなんて思いもよらない二人は、
生徒会室の定位置に座った。

「それにしても、定例会とはいえ夏休みに登校はキツイなあ、暑いしよぉ」
「そうそう、このままじゃ熱中症で倒れちゃうぜ」

ダンっと乱暴に机にペットボトルを置く音が響く。

「そうだ、今のうちに頼まれてた資料チェックしとこうぜ!」
「真面目だな〜お前、ま、いいか」

鞄から何かを出す音と話声が続く。

繰り広げられる会話をじっと聞いていると、
突然紺野の手が八重の耳を微かに撫でた。
ビクッと揺れる体。

「な、な・・・っ!?」

ふっ・・・と後ろから紺野が含み笑いをする。

まさか、こんな場所で、役員も来てるのに・・・
何もしないよね?

そんな八重の思惑を外し、紺野はさらに悪戯を仕掛けてくる。

カーテンが閉じられた薄暗い備品室。
薄闇の中を探る様に八重の首筋をなぞりながら、辿り着いた耳朶に舌を這わす。

柔らかい感触と吐息に、八重の背筋がぞくっと震えた。

「や、やめて下さい!」
「静にしないと・・・バレるよ?」

僕は別にかまわないけどね、と紺野が笑う。
逃げようとする八重の体を押さえ付けて、
紺野がゆっくりと耳を舐め上げてきた。

八重が耳が弱いのを承知で、耳朶を甘噛みする。
耳をしつこいほどなぶられると、八重の背筋が切なく震えた。

「や・・だ・・!」
「嫌・・・じゃ、ないだろ?」

スっと紺野の手が八重のボタンが外れたままの、
ブラウスの隙間から侵入する。
下着の下に手を滑り込ませ、胸のふくらみの頂点を
軽くひっかき、摘み上げた。

「あぁ・・・・っ!!」

痺れる様な刺激に、思わず声が漏れそうになる。

我慢する八重を面白がるような紺野の手の動きに、
翻弄される。

「い・・・ゃ・・・っ!」
「ほら、声だすと気付かれるよ?」

胸の飾りを弄んでいた紺野の手と反対の手が、制服の裾から忍び込む。

八重の太股を撫で上げながら、すっと敏感な部分に布越しに
指を這わしてきた。

「あぁん・・っ!」

思わず甘い声が漏れ、はっとして外の様子に耳を傾ける。
特に変わらない様子の声。

気付かれていないことにほっとした八重だったが、
その間も紺野の指は八重の敏感な場所を避けていじり続ける。

気がつけば抱きかかえられるような体制で、
体の自由を奪われていた。
八重は熱気と甘い刺激に必死で堪えた。

微妙な動きを繰り返す、紺野の指。

壁をなぞりながら入口付近を往復させる。
もどかしい刺激に、腰が自然に揺れた

「どうしたの?」

一番触れて欲しいところを、あえて外して刺激される。
八重は焦らされて、おかしくなりそうな感覚に陥る。

「ほら・・・言わないとわからないよ?」

優しい笑顔と言葉。
それとは裏腹な意地悪な指先。
胸の突起をピンッとはじいたかと思うと、優しく摘み
クリクリと捏ねまわす。

上も下も紺野のいいように弄られ、刺激は増すばかり。
声を出さないように、耐えるもの限界が近い。

「や・・・」

息が上がり、言葉が上手く出てこない八重。
その様子を愛しそうに見る紺野。

「……ねえ、触って欲しい?」

紺野が耳元で甘く囁く。

ぴちゃぴちゃと鼓膜に直接響く湿った音と、紺野の挑発的な言葉。
八重の思考回路はまともに起動しない。

「言わないの?・・・ほら、体はこんなに期待してるみたいだけど?」
「や・・・っ」

紺野の指が、八重の敏感な突起を弾いた。

「あぁ・・・ぅんっ!」

グリグリと指の腹でこね回す。

「やめっ・・・だぁっ、んあっ・・・!」
「やめていいの?」
「や・・・やめ・・ないでぇ・・・」

涙声で懇願するかのように言う八重.

「うん・・わかってるよ」

キュッと摘み上げる。
突然の強烈な刺激に、腰がガクガクと震える。
もう口からは甘い声しか出てこない。

「あ、あ、あ・・・!」
「シー、隣に聞こえるよ?」

熱吐息を含んだ紺野の言葉に、はっとして自分の口を両手でふさぐ。
声を我慢しようとすればする程、紺野の責めは容赦なく八重を翻弄する。

流れる汗で八重の髪が顔に張り付く。
ふいにカタ・・・という音がする、紺野がメガネを外し脇に置いた。

「んん……っ!」

八重の胸を弄っていた手が、今度は口を塞ぐ両手を外し
背後から深く口付けを落とす
と同時に指を一気に奥まで挿入する。
八重が大きく背中をのけ反らせた。

ぬちゃぬちゃと出し入れされる指の湿った音が響く。
紺野のしなやかな指が八重の中を掻き混ぜる度、
奥から熱い液体が溢れ出した。

「……うぅ…っ」

紺野に塞がれた口から、喘ぎとも苦しさとも取れる
声が漏れる。

暑さと快楽の波に、意識が遠のきそうになる。
声を出せない事が苦しくて、八重の頬に涙がこぼれ落ちた。

紺野だけが知る八重のいい所を、彼女の好きな強さと
速さで確実に追い上げていく。

気を失う寸前に唇が解放される。

「・・・ココでイクの?すぐ隣に皆がいるのに?」

そう言いながら、紺野の指は責めるのを止めない。
更に八重を高みへ追い詰めていく。

「んっ・・やっ・・」

紺野の指が、八重の最奥を抉る様にぐちゅぐちゅと掻き回した。

「もう・・・我慢できない?」
「・・・あっああっ・・ぅんあ・・や・・・ぅん!」

最後の声は紺野によって吸い取られる。
口を塞がれたまま、八重は駆け上がる快感に激しく
背中をのけ反らせ達した。
気を失って動かない八重の頬を、紺野がそっと撫でる。

「少し意地悪しすぎたかな?」

ポケットからハンカチを取り出すと、幾筋も流れた涙を拭く。
それから荷物に入れてあったタオルを取り出すと、
乱れた体を丁寧に拭き上げて、制服を直し、
そっと床に横たわらせる。

「ちょっと待ててね」

軽く啄むようにキスを落とすと、携帯を取り出しメールを手早く打つ。
しばらくすると、隣の生徒会室にいる役員がメールを受け取る。

「会長、今日遅くなるから資料だけ置いとけってさ」
「ああ、メール見たよ。じゃあ、これ片づけて帰るか」

ガタガタと後片付けをする音が聞こえる。
10分もすると退室したようで、シーンと部屋が静まり返る。

更に時間を置いてから、慎重に備品室から生徒会室へのドアを開ける。
丁寧に資料だけが長机に置かれていた、外は気がつけば夕暮れ。
窓の外では運動部がまだ活動していた。
窓を開けると昼間と変わらぬ、纏わりつくような風が入ってきた。

カチャ・・・と備品室から八重が出てくる。

「やあ、お目覚めかな?」
「・・・・もう、知りません!」

明らかに怒っている・・・怒るというよりは、拗ねているのかもしれない。

「紺野先輩が、こんな意地悪な人だなんて知りませんでしたよ」
「はは、あまりにも八重が可愛いから我慢出来なかったんだ」
「もう!」

荷物を手にして校門を出ると、おもむろに紺野が口を開いた。

「そうだ、これから僕の家に来ないか?」
「紺野先輩のお家・・・ですか?」
「うん、今日は誰も家にいないんだ」
「え?」
「だから、ゆっくり出来るよ?」
「えぇ?!・・・あ、あの今日は・・・?!」

真っ赤になって八重が言い淀むと、紺野は顔を覗きこむように。

「キミだけ・・・ズルイじゃないか、今度は僕の番だよ?」
「えええぇぇ?!」
「今日は・・・帰れないかもね?」

優しい笑顔で囁く紺野。
その姿に悪魔の頬笑みを感じたのは、きっと間違いじゃない。

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