「ねえ明日香、キ●チョールとか持ってない?」

「え?」

「昨日から蚊が部屋に入っちゃって寝れないの。うるさいし刺されるし」

「チップタイプの蚊取り線香ならあるんだけど…」

「ああ、コンセントにさしてチップはめるやつ?」

「そう」

「そっかぁ。今すぐ借りてシューッとやれるだけでいいんだけどなあ。どうしよ」

「ねえ、トメさんに聞いてみたら?」

「あー、うん。聞いてみる」

「二人ともそんな所につっ立って、何してんだ?」

「ああ十代、●ンチョール的なやつ持ってない?」

「アー●ジェットならあるけど」

「まじ?ちょっと借りてもいい?」

「今?」

「うん。昨日から蚊が三匹入っちゃってさ、一匹は自力で仕留めたんだけど残り二匹が無理でさ、困ってんの」

「へー。あ、蚊ってそんなトコも刺すんだな」

「ん?何が?」

「…!あ、ちょっと十代!」

「どしたの明日香」

「、な、何でもないの」

「それにしてもずいぶんやらしい蚊だな」

「はい?」

「(ああもう十代ってば!)」

「耳の後ろのとか鎖骨の下の、髪が青い蚊にでもやられたのか?」

「は?、なっ、やっあの、え、」

「あっははは、超真っ赤。図星か。やるなーヨハン」

「、バカ!サイテー!」

「あっ待って、もう、十代!」

「見えそうなトコにあんなのつけるヨハンが悪いんだ。からかってクダサイって言ってるようなもんだろ?アレ」

「…全く、」









どいつもこいつも。
(どーなってるのかしらこの学校)


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