「パラドックスお茶いれて」

「ああ」

「パラドックス美味いお茶いれて」

「ダージリンかアッサムか?」

「日本茶がいい」

「では先日不動遊星から送られてきた茶葉でも使うか」

「パラドックス肩揉んで」

「ああ」

「でマッサージ機持ってくんなよ。手動がいい手動が」

「ああ」

「って、電流の強さを調整するんでもなくてね?」

「パラドックス」

「お気に入りのシャツなら洗って干して取り込んで畳んで箪笥の引き出し二段目に入れておいたからいつでも着たまえよ」

「パラドックス」

「昨夜散らかしたまま寝たカードなら全てカードケースに仕舞っておいた。調整中のデッキはあの箱に纏めて入れてある」

「パラドックス」

「性欲処理なら女を用意するから私をそんな目で見るな」

「いやそれはさすがに駄目だろ」

「私だってさすがにイヤなのだが」



円環する非日常



「そんな訳で最近パラドックスが面白くないんだけど、遊星どうしたらいいと思う?」

「どうしたらと言われましても…」


(取り敢えず十代さんが毎日楽しそうで何よりです、とか言ったら俺に矛先が向くんだろうな)
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