頑張ろう
隊の書類提出の期限が差し迫った今日。
珍しく机に向かい、ペンを走らせる4番隊隊長の姿が見られた。
「あ〜もう限界だ」
握り締めていたペンを捨て、机の上に突っ伏した。
「こんなの終わんねぇよ。やる気でね〜」
「普段からちゃんとしてりゃ、そうならないはずだけどねい」
独りきりのはずの部屋から声がかかる。
「マルコ!」
「催促しに来たよい」
「ははっ」
ちらりと机の上に目を走らせた後、マルコに向かって苦笑いを向けた。
「終わってるなんて期待してないよい」
目の前にカップが差し出される。
中身はひんやりとしたアイスコーヒー。
「少し休憩したら、また頑張れよい。残念ながら俺も仕事があるから手伝いはできねぇがな」
そう優しく笑って、マルコは自分の分のカップに口をつけた。
二人でつかの間の休息を味わう。
・・・うん。もう少しだけ頑張ろう。
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