教卓まで3cm

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冬休みも高校最後という事でまったりと過ごして友達とも騒いで過ごしていた。今日だって友達と初売りに来ていて、戦利品を片手にお昼中。

「けっこう買ったねー」
「福袋開けるの楽しみだね!」

運ばれてきた料理を口にした時友達が卒業の話を始めた。

「私たちもう卒業だね。」
「そうだね。長かったような。短かったような。でも、その前に受験だね。」
「ういはもう推薦で決まったもんね。」
「うん。応援してるから頑張って!」
「受かったらお祝いしてね!」
「もちろん!」

私は早くに推薦を決めて次に進むところを決めていた。周りはまだ受験モードでピリピリしている。

「あっ違う違う。卒業の話しだよ!」
「そうだったね。」
「ういは告りたい人とかいるの?その前にういって恋愛の話しないよね?」
「……え?そうだっけ?」
「うん。聞いた事無かったや。」

言える訳がない。しかしもうこの思いはどうすることも出来ない。だったらさっさと卒業してしまうのが一番だ。この手の話をしたくはないので、私は違う話題を出してその場を逃れた。

ずっと逃げてちゃダメなのかもしれない。でも相手は相手なのだ。でも思いは伝えたい。この1年と少しずっと出ない結論に私はまたさらに頭を悩ましていた。

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