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月曜日。お店に呼び出された私は久しぶりに表からお店に入ると、銀さんはカウンターに座っていた。その背中に声をかける。

「銀さん。こんにちは」

銀さんは座ってと椅子をひいてくれて私は銀さんの隣に座る。いつもと違うちょっと大きいロンTを着ていて昼間に会うなんて初めてだから何か緊張して来た。

「この間の就職のこと何だけどもう一個大事な話しがあるんだ」

いつになく真剣な銀さん。もしかして答えによっちゃあ就職出来なくなるかもしれないなんて言われて、もしかして就職の面接かと思ったけどそしたら事前に言うよね。銀さんがいきなり面接して人を見抜く真似なんてしないと思うし。何だ? 大きく息を吸った銀さんは私を真っ直ぐ見られ、大きく心臓が跳ねる。

「俺、ういちゃんが好きだ。断って気まずい感じが嫌ならここにもう来なくていい」
「……好きかどうかはまだわからないですけど、私銀さんなら好きになれそうです。いや、もう好きになりかけてるかもしれないです」

そうでないと憧れの人なんて振ったりしないはずだ。私が気になる人は銀さんなのかもしれない。

「俺、だいぶ気合入れてたんだけど」
「なんかすみません。ということで就職決定でいいですよね?」
「えっ、うんうん。もちろん。これからもよろしく」

机に頬杖をついて頭をポンポンと優しく叩かれる。ダメだ。違う緊張感が襲ってきた。緊張を誤魔化すために私は何でもいいからしゃべりたくなって、銀さんを見るけど何をしゃべればいいんだろう。私の頭の上には銀さんの手が乗ったまま。

「ういちゃん今日何か用事ある?」
「ないですよ」
「そういえば俺たちここでしか会ったことないな」
「言われてみればそうですね」
「デートする? ここにいるとまだ恋人同士になった実感湧かなくて」
「今同じこと思ってました。どこか行きます?」
「どこがいいかなー」

そう笑った銀さんはとてもかっこよくてずっとこの人の隣にいたいと感じた。いつまでもこの緩い空気感でお互い好きでいられたらいいな。


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今回の夢主はその時に気持ちが揺れ動くって感じの子で書きました
なのでその時になってからいっぱい考え出す普段はとりあえず大学生活送ってるみたいな感じです。はい。
いきなり銀さんの元に就職が決まるとか羨ましい。私も雇って欲しい←
高杉さんかっこいいですね。大人の余裕

銀さんはヘタレマスターって感じでよろず屋銀ちゃんのダメダメな感じをプラスしてなイメージ。
ちょっと足早に終わり気味な気もしますね。夢主一回も銀さんのこと気になる素振りはしてないですがほぼ毎日一緒にいるから気づかなんだだったという感じです。
あとがきというより補足みたいになってすみません。

最後に読んでいただきありがとうございました!



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