遠い存在
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前の席の手塚君。私のクラスは担任の意向で男女バラバラな席順になっている。私の席は窓側の一番後ろだ。手塚君は生徒会長であり、あの有名な男子テニス部の部長だ。私はそんな手塚君とは至って真逆。勉強も出来なければ、文化部の幽霊部員と来たモノだ。
「美鈴。プリントだ」
「あっ、ごめん」
ボーッとしていて気づかなかった前から回って来たプリント。生徒会からのお知らせとある。手塚君の中学生とは思えないほどの文体のコメントを見つめた。
遠い存在
(前の席にいる君のコト)
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プチ小説に繋がってます。場所はすぐわかると思います。
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