隠し場所なんて

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「忍足死ねえぇー」
「あれ? ういちゃん。今の寝言よね?」
「……」
「忍足君。俺の娘に何かしたか?」
「いや……えっと」

それは数日前の出来事だった。久々に部活が休みでういも学校帰りに会えるっていうからどこか出掛けへん?という話になった。出掛けたのは、ええねんけど急に降って来た雨。俺ん家が近いという事でういを家に上がらせた。

「侑ん家久々ー」
「せやな。何時もういん家やから。俺飲み物取って来るから、先俺の部屋行っとき? テキトーに座っててや」

うん。と返事をして2階に上って行ったういを見ながらキッチンに向かって飲み物を準備した。階段を上がって自分の部屋に入ろうとした時。

ガッシャーン

「痛ー。何してんねん。グラス割れてまったやん」

投げられたのは、雑誌。しかも俺がベッドの下に隠しておいた。

「あんなこれは違うねん!」
「あのねーベッドの下なんてありきたりな場所に隠すヤツがおるかー!」
「へ? そこ?」
「何処に隠してんだろーと思って探し出したらベッドの下って! もっと頭使えよ! 氷帝の変態のクセに! ……飲み物は?」
「……取ってきます」

とういのわけわからん説教を受けたんや。思い当たるんは、それしかあらへん。ていうかうい的に持っててOKなんや。

「そう言えばういこないだ忍足君ん家に遊びに行ったのよね?」
「いや。俺何にもしてませんよ。」
「まさか、ベッドの下に隠してた?」
「あーだったら死ねえぇーなんて言うのも納得ね。私もお父さんに何回怒った事やら」


隠し場所なんて……
(そないな家庭遺伝聞きたなかった)

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たまにはくだらない話も書くよ 笑

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