夜の秘密
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タクシーでいつも利用しているホテルに向かう。フロントも顔パスで鍵をもらい、最上階へ。部屋の前に着いて鍵を開けると、中から間抜けな声が出迎えてくれた。
「遅かったねー」
「仕事が長引いてな」
上着を脱いで、椅子の背もたれに掛ける。
「奥さん大丈夫なの?」
「……知ってたのか」
「うん。大学の帰りに偶然見ちゃった」
こっちを見てそうにこやかに言ったうい。こいつには敵わないな。
「別になんとも思ってないよ」
「そうか」
すでにベッドの上でゴロゴロしているういの上に跨がって、唇にキスをする。そのまま服に手をかけようとしたら、ういが言った事に対して手をとめてしまった。
「景吾さんってロリコン?」
「はぁ? んなわけねぇだろ。」
「だって奥さん若そうだった」
「2歳年下だからな」
「っていうか私といる時点でロリコンか」
お前は年相応に見えねぇだろうが。見た目25くらいだぞ。だからこんなとこ、余裕で入れんだろうが。19の子にそんな事言わないでよ。それに景吾さんの中学生の時の方が詐欺ですよ。
「もう黙れ」
「ひっどーい」
さっきより深い口づけをする。そういえば、明日は休日だ。
夜の秘密
(明日どっか出かけたいなー)
(……こっちに集中しろよ)
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自分でこういう系はどうかなって思ったりする。やっぱドロドロ系は文才ないと綺麗に書けない 泣
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