そうだ

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「京都に行きたいなー」

部室でゴロゴロしているういが旅行雑誌「ざらん」を見ながら呟いた。今日はR陣はミーティング。跡部が来てからではないと始まらないので、みんな思い思いに過ごしている。

「ねぇ、がっくん。京都よくない? のんびりしたーい」
「確かになー。最近部活部活で忙しかったもんなー」
「んー? 何の話してるのー?」

寝ていたジローが俺とういの会話に入って来た。京都か。確かにゆっくりするのもいいかもしれない。

「あージロちゃん可愛いねー。あのね。京都行きたいなぁーって。旅館でのんびり寝れるんだよ? 気持よさそうじゃない?」
「それいいC。俺も京都で思いっきり寝たいー」

お前はいつでもどこでものんびり寝てるじゃないか。

「ほらここ歩いてみたいなー」

テーブルに雑誌を広げながら、その散歩コースをさす。

「もし、行くとして、そしたら忍足従兄の家に泊まればいいよね。夜は」
「それ、謙也めっちゃ迷惑やん」

他のページもペラペラ見て騒いでいると、跡部がやってきた。

「お前ら何をそんなに騒いでいるんだ? 部室の外まで聞こえてんぞ。」
「おー跡部。いやういが京都行きたいって話から盛り上がってよー」

そういうと、跡部はういの隣に座って片手でういの肩を抱きだした。あっ、ういうっとうしそう。

「そんなに行きたいんだったら俺様が連れてってやるよ」
「跡部と行くとか結構です。ほら、ミーティング始めるよ!」

(そうだ! 京都に行こう!)

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がっくんとジロちゃんを書きたかっただけです。すみません。

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