少し寂しい昼休み

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「ホワイトデーに告白することにしたよ」
「へぇー。やっと決心ついたんだ」

1年前くらいだろうか。幸村に好きな子が出来たのは。それから私は幸村から相談を受けていた。どっかのヘタレ(ひどいのう)とは違い、普通に声をかけていい感じになっていた。きっと私みたいな女友達になる手前で告白した方がいいと思うと言ってからずっとタイミングを見ていたらしい。

「ホワイトデーだから何か渡したいんだけど何がいいと思う?」
「そういえば幸村バレンタインデーにもらってたよね。無難にクッキーとか?」

……そうだよね。私もこう仲がいい友達になる前に告白しちゃえばよかったんだ。今更悔やんでもしょうがない事なのだけれど。でも今はその気持ちもだいぶ薄れている。それに今は幸村を応援したい気持ちもちゃんとある。

「クッキーか。手作りがいいかな?」
「手作りいいじゃん! 丸井あたりに教えてもらいなよ」
「ういは作り方知らないの?」
「私料理はめっきりだから」

そうか。今日の帰りの部活の時聞いてみようかな。ういもありがう。OKもらえたらちゃんと報告するよ。うん。楽しみにしてるよ。それに、幸村ならきっと大丈夫だよ。


少し寂しい昼休み
(後でこのモヤモヤを仁王にぶつけに行こう)
(というかアイツも早く告ればいいのに)


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恋愛相談のヒロインと友達なヒロインです。

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