恋愛相談

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学生にとって貴重なお休み。日曜日。今日は寝まくって有意義に過ごすぞと意気込んでいた時になった携帯。この時に電話なんて出なければよかったんだ。お昼ご飯に釣られてしまった私って。

というかなぜ今日私が家に1人だという事を知っていたのだろう。家が近いので部屋着で仁王の家に行った。行ったらすでにご飯が出来ていた。しっかりと食べてしまったので、仁王の恋愛相談に付き合わされてしまったのだ。

「声かけるとか無理じゃき」
「そんな他校の子ではあるまいし、それに同じクラスじゃん。いくらでもタイミングなんてあるでしょーが」
「どう話しかけたらええん」
「どう? その子の好きな話を振ってみるとか。それかテニス部見に来てって! 「あーーーーーーーー!」

仁王が突然大声を上げた。びっくりして反射的に肩がビクッと震える。何? うるさいんだけど。

「テニス部見に来いって。そんな大胆な事したらまーくん心臓潰れてその日が命日じゃ」
「大丈夫、葬式にはちゃんと出てあげるから」
「そんな事心配してなか」
「じゃあ、私が丸井に掛け合って仁王にあの子と話し出来るきっかけ作ってあげてって言ってあげる」

うん。それがいい。そうしよう。そうと決まったらさっそく丸井に電話だ。私は躊躇もなく通話ボタンを押した。隣で仁王が切れ、切れうるさい。

「ブンちゃんに知られたら、からかわれるだけじゃ!」
「あっ、もしもし丸井?」


恋愛相談
(おう。ういか)
(あのね仁王がね)
(あーーーーーー)
(うるさいっ!)

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