わがままな

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「あーとーべーさーんー」
「ウザイ」

ウザイは無いでしょーと景吾の腕に自分の腕を絡める。景吾は心底嫌そうな顔をしている。

「今回は何だ?」

こんな状態で学園の廊下を歩く。何とも注目の的だ。それにしても景吾は良くわかっている。

「この間雑誌で見てたチョコが食べたいです」
「……あれか。ホワイトデーまで待ってろよ」
「今食べたい」
「アホか」

適当に景吾に着いて行ったら生徒会室まで来てしまった。

「俺様は今から仕事だ。おい、樺地」
「ウス」

どこからともなく現れた樺地君。景吾のコイツをどっかに連れていけという言葉で私はあっという間に樺地君に担がれてしまった。抵抗しても仕方が無いので担がれながら景吾にチョコよろしくーと大声で叫んでおいた。




ういを引きはがして俺は生徒会室に入った。ふとごみ箱に目が行くと、さっきういが言っていた雑誌が目に飛び込んできたソレを拾う。

「この表紙のチョコだよな」

俺は携帯を取り出してあるところに電話をした。結局なんだかんだで俺はアイツに弱いらしい。


わがままな


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こんなんですけどお二人付き合ってる設定です 笑

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