これからも

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「真田ー。話しがあるんだけどいい?」

私達は今日卒業式を迎えていた。それはそれは、人気なテニス部。告白ラッシュだ。私だってそれにのっかろうとしている一人だ。ずっとそばで応援してきた、この真田弦一郎に。他の人ととまでは行かないけれど、真田もそれなりに引っ張りだこだ。落ち着いてきた所を狙っていざ、告白だ。

「いいぞ」
「ここじゃ、アレだからあっち行こ」

腕を引っ張って人気の少ないとこまで来た。

「話しとは?」
「……えー、まぁ、3年間ありがとね」
「こちらこそありがとう。お前のおかげで部活が充実していた」

キャラに似合わず照れている私がいる。そのまま告白しようと思ったのに、自分で違う事を言っている事にびっくりしている。

「実は、俺も……話したいことがあるんだ」
「……? 何?」
「うい、好きだ。」

あっさりと向こうから言われてしまった。こんなハズじゃなかったのに。真田も男だったか。しかし恥じらいもなく。意外と向こうもキャラ違いなのか、言ったあとから耳が赤くなっている。

「私も、好き」

両想いだったんだね。私達。そうみたいだな。もうすでに顔の熱はひいている真田。写メでも撮っておけばよかったかな。

「ハハ。あとでみんなに報告したら、すごいからかわれそうだね」
「そうだな。覚悟は出来ているがな」

さすが、男だねー。あっ、高校こそは同じクラスになりたいなー。そうだな。嬉しくなって手を繋ぎたくなって、手を握ったら握り返してくれた。


これからも
(あなたの意外な一面を見て行きたい)



軽く覗いてた赤也とブンちゃん。
「先輩達やっぱ上手くいきましたね。」
「真田のあんな顔初めて見るぜ。」

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0228私の卒業記念

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