一瞬-ひととき-
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「お帰りなさい。お坊っちゃま」
「ああー。ただいま」
「今日は早いお帰りでしたね」
「暑すぎだからな。早めに切り上げたんだ。今から部屋で休むから……」
「はい。かしこまりました」
実はこの会話。大声でされている。原因は……
「うるせー!! 何なんだ! さっきからこの爆音のクラシックは!」
「お嬢様です。お坊っちゃまのお部屋で」
「ったく。またか」
少し荒々しく扉を開く。部屋に入り音量を小さくする。肝心の本人はソファーの肘掛けに凭れて寝ている。
「寝てやがる……」
読み掛けの本とブランケットを持って、ういのいるソファーに座る。ういの頭を膝に乗せて、ブランケットを掛ける。所謂膝枕。読み掛けの本を開いて、読み始める。
「ん。景吾だー。おかえりー」
「ああ。ただいま」
そして、口付けを1つ。
一瞬-ひととき-
(幸せな、)
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初UP。執事さんはお嬢様と呼んでるから妹かはたまた友達なのか彼女なのか…。それは読者様の想像にお任せします。
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