あっ、メリークリスマス

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「炬燵でアイスとは贅沢じゃのう」

それの何が悪い。友達はみんなクリスマスで彼氏と過ごしているのだ。これくらいの贅沢は許してくれ。

「雅治、彼女は?」
「いない」
「えー。この間までちょっと可愛い子連れてたじゃん」

この間買い物に出た時に見た。雅治の隣で可愛く笑っていた。あっ、ちょっと美人だったかも。

「人は見かけによらん。ういと話してる俺を見たらしいんじゃが、それが気にいらんかったらしい。」
「ふーん。やきもちか。何? ちゃんと幼馴染みだって説明したの?」
「説明する前に平手じゃ」

何それヒドー。棒読みは傷つくのう。雅治が振られるのって何回目なんだろう。最初は小6……だったかな。うわ、早いな。その後中学1年の時3人で……。あれ? 私、1人だけじゃん。

「自分が虚しくなってきた。」
「何を考えとったが知らんが、俺もアイスもらっていいかのう」
「いいよー。下の段ね」

台所の方に向かって歩き出した雅治。その背中は相変わらずの猫背だ。ついでにみかんも取ってきてーと声をかける。戻ってきた雅治は手にアイスとみかん。ちゃっかり私のお気に入りの赤の半纏を着ている。

「ちょっとそれ私の」
「背中が寒いんじゃ」
「これからアイス食べる人が何言ってんのさ」

みかんを受け取りながら、TVの電源をつける。TVからは最近流行りのクリスマスソングが流れてきた。

「そっか。クリスマスか」
「そうじゃな」

あっ。メリークリスマス
(毎年フリーな2人の)
(クリスマス)


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仁王は肝心なイベントの時フリーだといいと思う。

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