チンピラ

東京の学校に入学が決まり寮暮らし。部活も決まり勉強も始まったが私は所謂受験が終わったのが原因の燃え尽き症候群というものになっていた。

とにかくやる気が出ない。最初の授業はオリエテーションばかりでついにお昼からの授業に耐えられなくなり逃げた場所は保健室だった。

「すいません。体調悪いんで寝かせてください」
「まず、熱測れ」

左目に眼帯。まず目に入ったのはソレ。スーツを着崩してその上から少し大きめの白衣を着た保健医。どちらかと言うとコンビニの前にたむろしてた方が似合いそうな保健医だなと思っていた。

「チンピラ」
「ああ? 誰がチンピラだ」
「いや、風体が」
「お前元気そうだな。教室戻れ。最初の授業聞いてないとわからなくなるぞ」

そう注意をしてくれるところは紛れもなく教師ではあるんだなあと思った。口調はやっぱりチンピラぽかったけど。それから数ヶ月通い詰めて好きになって付き合うなんてこの時は想像もつかなかった。

「そういや、うい会った時からタメ口聞いてやがったな」
「今、そこ掘り返さなくても」




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