とりあえず終幕
高層マンションの高いところ。何か私のアパートとすごい違うんですけど。部屋も豪華なんだけど。でもそんな事はだされた美味しいお酒で全て吹っ飛んでしまう。
「自分の家なのにさー、飲むなって回収されちゃうんだよ」
「それは一応高校生の一人暮らしの部屋にお酒があるのはマズイからよ」
「それはわかりますけど」
「それより私の学校での評判どう?」
「あんな服着てたら男子達釘付けですよ? 授業は真面目丁寧っていう人もいるし堅っ苦しくてやってらんないっていう人もいるから何とも」
「ういはどう?」
「今更英語の授業されてもねー」
あなた寝てるもんねと言われすみませんと謝る。謝っても寝るものは寝るけど。
「で、新出先生で決まりなんですか? ベルモットは」
「ええ。そうね。ういの尾行でも何度も病院に行っているようだしほぼ確定ね」
赤井さんも同じこと言ってるし確定だね。これは。
「で、赤井さん。逃したものの一応ひと段落はしましたし蘭ちゃん達にはジョディさん正体明かしましたし、私も潜入終了ですよね?」
「いや、ういにはそのまま残ってもらう。ジョディには潜入捜査を終えてもらうがな」
「え? 私そろそろ23に戻りたいんですけど。潜入する意味もないですよね? 中退でいいじゃないですか」
「とりあえずそのままだ。わかったか」
「まさか手続きが面倒とかじゃないですよね。エフビーアイとして私が日本にいれるようにする手続きが」
「たまにはいい感を働かすじゃないか。わかったならそのままだ」
「嘘でしょ」
何だが全然腑に落ちないけどこの上司に逆らって喧嘩しても勝てるわけがないので私は静かに引く事にした。
まだまだ、高校生……らしいです。