束の間の休息

友達のお見舞いで来たけど面会可能なのは14時からしかダメみたいでロビーでコーヒーを買って時間を潰していた。あと30分もある暇だなー。なんとなく明日の講義部分を見ておくかと珍しくレジュメを開いてパラパラめくっていたら、目の前を外人さん2人が通って自販機で飲み物を買っていた。女の人とおじ様。よく聞いてみると話してるのはペラペラの日本語だ。平日でこの時間帯は受診待ちの人か入院中の家族のお見舞いに来た人くらいしかいない。やっぱりレジュメを見るなんて慣れないことをするものではないな。人間観察といきますかと顔を上げたそこに秀一さんがいた。秀一さんも私に気づいたらしくこちらに寄ってきた。

「どうした? こんなところで?」
「友達のお見舞いです。秀一さんこそどうしてこんなところに? というか体調悪そうなんでお医者さんに看てもらった方がいいですよ」
「この間フラフラだったういよりマシだがな」

うん。一週間半ぶりに会った恋人の会話じゃないよね。これ。別に大丈夫だ。と秀一さんも自販機に向かっていく。そしてさっきの外人さん2人組と話しをしている。あの人達もエフビーアイなのかな。ということは秀一さんの仕事仲間。女の人が振り返りこちらにやって来た。秀一さんを見ると何やら呆れた顔をしている。

「初めまして! シュウの彼女さん! ジョディと言います!」
「初めまして。#name2##name#です」
「ジェイムズだ。よろしく」

テンション高い女の人だなー。呆れた顔の秀一さんが後ろから顔を出す。あまり寄って集るなと2人を払う。シュウの彼女可愛いじゃない! 赤井くんもなかなかやるなと言われる。あれ? 私、好評価じゃないですか。秀一さん。と声をかけるとああ、よかったなと返ってきた。それにしても何でエフビーアイがこの病院に固まってるんだろ? まぁ、聞いてもしょうがないか。向こうから女の人が来て3人を呼びに来たようだ。その女性を見ると嫌そうな顔をした赤井さん。苦手な人なのかなと考えているとまた、連絡すると言って行ってしまった。しないくせに。時間を確認すると14時。私は友達のお見舞いに向かった。








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