4.違和感スペース
さっきから黙々とお酒を飲み続けているジン。なんとなく機嫌が悪いんだろうなと放っておいて私はパソコンで好きなブランドの新作チェック。このワンピース可愛いなー。空間はパソコンのクリック音とたまにコップにお酒を注ぐ音のみ。沈黙が嫌になったわけではないがなんとなく気になった質問をしてみた。
「ジンってどんな服装の女の人が好みなの?」
私はジンに背を向けているからどんな表情をしているかわからないけど、特にないが派手なのは嫌いだなと反応に期待を求めていなかった私は返答があったこと自体に驚く。
「派手なのって原色とかいわゆる奇抜なファッションってこと?」
「ああ」
振り向くとお酒のビンは3本目。ジンといいバーボン、ライといいどんだけお酒強いんだ。まぁ、でも酔いつぶられてもこんな大の大人介抱出来る自信はないからありがたいんだけど。
「またベル姉と買い物行きたいな」
あんな女と小さくジンの独り言が聞こえた。ベル姉はセンスがとてもいいから一緒に買い物するのはとても楽しい。最近会えてないから久しぶりに会いたいな。
「うい。ライとバーボンから何か言われたか?」
「何って。何を?」
保護の話しは絶対違うし言えない。んーどっちかっていうと機嫌が悪いというよりいつもと様子が少し変だ。
「何をって......。まぁ、いい」
かなりハイペースで3本目を空にしたジンは立ち上がり寝ると頭を重そうにして寝室へ歩いて行った。
違和感スペース
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