2.バーボンからの忠告

色黒で金髪の男。驚くのはこの人が公安だといういきなりの告白だった。だからライがあんなことを。

「公安は私のことを保護するつもりなんですか? 関係ないと思うんですが」
「もちろんそのつもりだけど、君はここを動きたくないんだよね?」

ライから聞いたのかこの人の洞察力というものなのかはよくわからないが私はその通りですと答える。不満そうな顔をされても仕方がない。ジンは私に良くしてくれているし私自身も組織には何も関係がないし、何も知らない。

「組織が潰れたときはこちらでの保護は決定事項なので耳にはいれておきます」

わかりましたと生返事。わかっている。あの両親から産まれたということは私の意思が通らないことや自由はないってことくらい。普通に考えればもう保護されていてもおかしくはないのに多少の自由がある今はかなり幸せなことではないか。






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