生徒会

「「…………」」

氷帝学園中等部生徒会長と副会長。どちらも美男美女。そして家柄も文句なし。顔がどことなく似ているのは従兄妹同士だからだ。そんな2人が携帯画面を見て固まっている。すごく嫌そうな顔をして。……あぁ、私? 私は生徒会書記をしている普通の生徒です。

「今週の日曜かー」
「めんどくせーな」
「景吾部活じゃないの?」
「タイミングが悪いことに休みだ」
「残念でしたー。それにしても美奈姉さんも急ね」
「だな。いきなり結婚って」
「何回行っても式典やパーティーって苦手なのよねー」
「さっさと行って挨拶だけして抜けようぜ」
「そうだねー」

2人が嫌そうな顔をしていたのはそういうことらしい。しかしテンポ良く会話をしていても手を止めない。さすがだ。

「おい。手が止まってるぞ」
「今日のうちに終わらせないと帰れないんだから」

じっと2人の会話を聞いていたら自分のテンポが止まっていた。私は手元の仕事に集中をし直した。


生徒会
(帰ったらとりあえずドレス選びかな)
(母さん達はりきりそうだな)
(よくしゃべる人たちだ)




人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -