楽しい傍観者

「なぁ、侑士ー。跡部があんなになるなんて珍しいよなー」
「そうやな。朝からすごかったもんな」



〜朝練終了後〜
「うい!」
「気易く名前呼ばないでよ! 近づかないで!」
「そんな事言って照れてんだろ?」
「そんなハズないでしょ? バカなの?」



「付きまとってたな」
「しかも、俺昼にすごいもん見たぜ」



〜購買にて〜
「それは俺のメロンパンだーーーー!」
「うるさい! 私のよ!」

氷帝と言えど、購買は戦争だ。どれだけ自分が食べたいパンが確保できるか。俺もお目当てのパンを買いに今日は購買を利用していた。そんな中、見慣れたヤツがいた。

「コロッケパンを俺様に譲れ!」
「跡部様と言えど、コレは渡せないわ!」
「ういがコレ好きなんだよ!」



「俺その場で爆笑しちまったよ」
「それで、今日の昼買い損ねたんかい」
「まぁ、ジローにお菓子分けてもらったからなんとかなったけどな」
「で、跡部はコロッケパンゲットできたんか?」
「したんじゃねえ? 気付いた時にはいなかったからよ」
「あっ、アレ跡部ちゃう?」
「本当だ。ういも一緒だ」

どうやらういをデートに誘っているようだ。ういは無視して帰っている。

「そういえば、岳人。友達やん。仲取り持ってやったらどうや?」
「んー。このままの方が面白いからほっとこうかな。それより侑士! ワック寄ろうぜ!」
「ええで」

変わらず無視されている跡部を見ながら俺達はワックに向かった。


楽しい傍観者
(ちょ、着いてくるな!)
(お前の行きたい所連れてってやるぜ)







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