鰐とじゃれる
ドフラミンゴさん家の飼い猫は今日もご主人様を無視して、お客様とじゃれています。
お客様も飼い猫目当てなそんな話し。
「チョコレート買って来たぞ」
そう言った方向を見れば勝手にお邪魔をしている鰐野郎の姿。俺の膝上で本を読んでいたウイは、鰐野郎が手に持っている紙袋を見ると目を輝かせ急いで本を机に置き、俺の上からひょいと軽快に飛び降り、その紙袋の方に走って行ってしまった。
何が何でも鰐野郎に向かって走って行ってるなんて認めない。あくまでウイが興味を示しているのは、あのチョコレートだ。楽しげな声で聞こえるクロコダイルさん、大好きー! なんて鰐野郎に飛びついてる姿は幻覚だ。きっと。
紙袋を持って俺の前に座ったウイ。その後ろから着いてくるのは、鰐野郎。お邪魔しますくらい言えよ。ウイを俺から引き離して楽しそうにニヤニヤしている鰐野郎。ガサガサとチョコレートの包みを開けて小さいチョコレートを一口で食べ、美味しそうな顔をするウイ。
「あっ! コーヒー入れて来ますね!」
ウイの行動はいつも唐突だ。ひとつチョコレートを手に取るとそれを食べながらコーヒーを淹れに行った。チョコレートの箱を見ると何気にここ最近話題のチョコレート。ちゃっかりしてやがる。
「相変わらずウイは変わんねぇな。今日は近くに来たから顔を出しに来たんだが」
そういえば、この間来た時てめぇはいなかったな。ウイ、俺こいつ来たなんて聞いてないけど。トレイにコーヒーカップを乗せて運んできたウイに目をやる。当の本人は呑気にドフラミンゴさんとクロコダイルさんはブラックですねーと俺達の前にカップを置く。今日はチョコがあるからなのか、いつも砂糖をたっぷり入れてるウイは、ミルクだけ入れる。
「クロコダイルさん。チョコとっても美味しいです」
「そりゃ、よかった」
何だか俺とっても蚊帳の外。
(目の前でコーヒーを優雅に飲んでるコイツを追い出したい)
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文章力orz
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