食堂でガールズトーク

「ういー。一緒にお昼食べない? 四季ちゃんに誘われたんだけど」
「いいよー。どこで食べるの?」
「食堂で待ち合わせしてるんだけどどう?」
「いいよ! そしたらかなちゃんもいるの?」
「もちろん」

食堂は1階にあるので階段を降りる。昼休みとあって周りはうるさい。

「ういは進学どうするの?」
「私は推薦でそのままエスカレーターだよ。まゆは?」
「同じだ! じゃあ冬休みは遊べるよね?」
「遊べるよ!」
「年末年始暇? みんなで年越ししない?」
「いいね! 楽しそう! 確かしーちゃんも実家帰らないって言ってたし」

そんな会話をしていると食堂についてまゆが携帯を確認する。もう2人来てるみたい左端に……。いたいた。

「2人ともお弁当なんだねー。しーちゃんもしかして彼氏の分も作ってるの?」
「はい。作ってますよー。かなちゃんもだよね?」
「はい。泊まった日は」

どうしよう。年下の方がしっかりしてる。私とまゆは顔を見合わせた。

「私達ちょっと食券買ってくるね」
「はい。わかりました」

今度料理教えてもらおう。いや、簡単なのなら出来るけどさ。食券を買ってランチセットを手に席に戻る。

「えーと年末の話しでしたっけ?」
「年末ならまだ話し合わなくても良くない? まだ11月の頭だよ?」
「だって誰の部屋にも8人も人数入らないでしょ? だから4人1部屋を2つ予約して旅行行こうよ! 近場で!」
「賛成!」
「いいですね!」

うん。それは楽しそうだ。私ももちろん賛成だけどこれって私達で勧めていい話なのか?

「それって彼氏達知ってるの?」
「私が勝手に言ってることだから知らないと思うけどテーブルに付箋貼った旅行誌は置いてきた」
「まゆ先輩策士ですね」
「問題はないですよね。年末年始みんな休みですし」

トシさんに相談しないとなーと考えながらご飯を食べる。でももう高校生活も半分も無いんだし楽しんでおかないと。

「ネズミーランドとかもみんなで行きたいね」
「いいねー!」

話しはトントン拍子に進み年末年始は温泉。ネズミーランドはバレンタイン近くに行こうという話しになったところでチャイムがなった。

「じゃあ、また今度は彼氏達交えて話そうね!」

まゆと一緒に返却口にお皿を返し教室に戻る。

「ウチのクラス担当の日本史担当休みらしいから土方先生臨時で来るんだって!」
「え!? ほんと!」

そんな会話が聞こえる5限前。




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