お昼休み

お昼休み。今日は私もまゆも弁当持ちなので教室で食べることにした。教室でご飯を食べる人は多いらしく皆、思い思いに移動してご飯を食べ始めていた。私の席は所謂主人公席である。まゆが空いた私の前の席に座る。

「わたし達も一緒に食べていいー?」
「もちろん」

クラスの友達のあきちゃんとふゆちゃん。2人とも可愛くてサッカー部と野球部の人と付き合っている。いいね。学生カップル。

「そういえば聞いたことなかったけど2人って彼氏いるの?」

一瞬私もまゆも動きが止まるけどこういう時はいると答えた方が正しいのだ。変に嘘をつくよりは話がこじれないしね。

「へぇーいるんだ。どんな人?」
「どんな……。マヨラー? 結構味覚がおかしいかも」

今廊下通りがかった人のことだけど。

「でもマヨネーズ好きな人って多いよね! まゆの彼氏はどんな人なの?」
「いたずら好きな人かな」
「写真とかある? ってか同じ学校の人?」

さすがに同じ学校とは言えないので社会人なんだよねーと答えておく。写真は見せれないので写真がないということにしておく。

「社会人かー。会う時間とかあるの?」
「日曜とかは会えるよ」

忙しそうな人なんだねー。でも年上の彼氏って憧れるなー。

「私としては同い年で付き合ってるほうが時間も合うしいいと思うけど?」
「んー夏休みとか一緒だからいろいろ遊べるけど年上だと車持ってたりエスコートとかうまそうで大人の男ってかんじがいいよねー」

確かに大人の男がかっこいいのは、否定はしないけど大の男が年下にいきなり甘えた調になると相手をするのが大変なのだ。いつでもかっこいい大人の男なんて幻想だ。

「大人の男って言えばやっぱ土方先生とか高杉先生とかだよね!」
「うんうん。可愛い系だと坂田先生とか沖田先生とか」

銀ちゃんって可愛い系に分類されるんだ。一緒にいるといつもやたらに気だるそうにしているダメ人間にしか見えない。

「坂田先生って可愛い?」
「まゆから見たらかっこいい系?」
「かっこいい系......でもないかな。なんかダメ人間ぽくない? まぁちゃんとしてる時はしてるからかっこいい系かな」

彼女に言われてますよー! 坂田先生ー! 私も彼氏のことマヨとか言っちゃったけど。キーンコーンとチャイムがなり弁当箱を片付けてみんな席に戻る。次の授業は坂田先生だ。まゆがとても嫌そうに机に突っ伏していた。


お昼休み




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