名前呼び

「なあ、うい」
「何ですか?」
「それやめろ」
「それ? 携帯ですか?」
「じゃなくて敬語だ。敬語。なんか四季は普通に高杉とタメ口だろ。名前呼びだったし」
「言われてみればそうですね。でもしーちゃんと高杉さんってあんま学校でも顔合わせないじゃないですか。会ったとしても保健室で2人とか。わたし達の場合たまに顔合わせるじゃないですか。その時咄嗟に口調直せないなと思って。これでも学校で間違えて土方さんって呼びそうになるときありますし」
「言いたいことはわかるが。何か寂しくないか?」
「んーでも十四郎さんって長くて呼びにくいですし。トシさんとかですか?」
「案外サラッと呼べるんだな」
「外そうと思えば敬語も外せるよ」
「できるじゃねーか」
「え、まぁね」





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