倒れ、支え。

やっと見つけた隊長を副隊長と隊舎まで引っ張ってきて体力がないのに、まだまだ追われる書類仕事。副隊長も心なしか顔色が悪い。つい先ほどまで子供の様に駄々をこねていた隊長をチラリと横目で見ると真面目に書類を見ている。真面目に仕事をやれば隊長なんてすぐ仕事終わるのにな。そんな事を考えながら私も他の隊に持っていく書類を黙々と整理する。

あらかたまとめ終わり他の隊舎に書類を持って行こうと立ち上がったと同時に若干の眩暈と偏頭痛。でも、まだこの痛さなら耐えられるし幸いにも隊長と副隊長は気づいてない。態勢を立て直し改めて他の隊舎に行くと伝えようとした時だった。

「うい。座っとき。イヅル。リツの代わりに他の隊に書類届けて来ぃな」

それに付け加え電気消して四番隊行って三番隊ういの薬くださいって薬もらってきてくれるか? と書類に目を通したまま副隊長に指示する隊長。見てるとこは見てるんだなと感心したけどそんなこと副隊長にさせるわけにはいかないが予測とは反対に段々増していく頭の痛み。副隊長が電気を消して周りが暗くなり、机の上のランプだけが灯る室内。目の前の書類が副隊長の手元に渡りいってきますと出て行った。

「すみません。隊長」

そう言って副隊長の机の上に残っている書類を自分の机に持って行き処理しようとしたら急に体が浮き上がる。近くには隊長の顔。

「いきなり立ったからやで。治まるまでゆっくり寝とき」

隊長に横抱きされた私は近くの寝れるくらいの椅子に静かに降ろされた。私の頭をひとなでして、イヅルが戻ってきたらちゃんと薬飲まなあかんよと言って自分の机に戻っていった。


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病気持ちの子です。市丸さんにお世話される系女の子





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