オマケ（3） [11.5.1.拍手より移動]
Ｚ：乗ってくれんのか？
Ｓ：違えって、お前がだ！
Ｚ：しつけえな。
Ｓ：諦められるか！
Ｚ：俺は、取りあえず残り全部試す。
Ｓ：ちょっと待て。残り全部って。お前、何でそんな知識だけありやがる。
Ｚ：高校生の男連中がつるめばそんな話ばっかりだからな。嫌でも知るって。
Ｓ：そりゃそうか。『どっちのほうが積極的？』
経験から、俺。
Ｚ：そう……かな。
Ｓ：訂正。俺、だった。
Ｚ：まあ否定しねえ。
Ｓ：俺様の強靭な足腰に感動すら覚えるぜ。
『最中、どんな行為に愛を感じる？』
Ｚ：泣きながら名前呼ばれたこととか。
Ｓ：ううううっせー!! 恥ずかしいこと言うなっ!!
Ｚ：事 Ｓ：もう何も言うなっ!! 俺は、………………お前が萎えなかったこと。
Ｚ：そんな心配してたのか。
Ｓ：心配なんざしてねえよ。もう次！
『お気に入りの、相手の癖は？』
Ｓ：癖か。頬杖ついて考え事をしている時、人差し指で時々頬を叩いてるだろ。あれ。
Ｚ：あれか。うまく言葉がまとまらない時にやるみてえだ。俺は、味見した後、一回ちょっと上目遣いになるところ。
Ｓ：してるか？
Ｚ：おう。確認してるっつう感じがする。
Ｓ：『２人で行ってみたい所は？』
Ｚ：そもそもお互いの店とか家くらいしか行ったことねえからな。どこでもいい。
Ｓ：そうだな。取りあえず２人で出掛けるってことをしてみてえな。コンビニとかでもいいから。
Ｚ：今日休みにしたんだろ？
Ｓ：おう。せっかくの誕生日だ。ご馳走するぞ。プレゼント買いに行くか。
Ｚ：それなら何か作ってくれ。近所に食材買いに行こう。
Ｓ：後は部屋にいるか？
Ｚ：ん。いいか？
Ｓ：ああ。じゃあのんびり過ごそうぜ。次。
『いきなり｢別れよう｣って言われたら、自分はどんなリアクション取ると思う？』
Ｚ：一応理由は聞くだろうな。
Ｓ：聞いた後は？
Ｚ：聞くだけだ。別れねえから。
Ｓ：傍若無人だな。
Ｚ：諦めろ。
Ｓ：俺は何も聞かずに「分かった」って言ってやりてえ。
Ｚ：できねえんだろ。
Ｓ：多分な。仕方ねえよ。
Ｚ：言わねえから、必要ねえ。
Ｓ：天然タラシ。
Ｚ：あ？
Ｓ：何でもねえ。
『愛されてるなぁ、と実感してる？』
まだ実感まで辿りついてねえ。
Ｚ：それは言える。でも………、いや、いい。
Ｓ：何だ？
Ｚ：何でもねえ。
Ｓ：気になるだろうが。
Ｚ：抱かれてくれたってことは、結構でけえ事実だなと。
Ｓ：そうだろう、実感しまくれ。で、俺にも実感させろ。
Ｚ：違う形で実感させてやる。
Ｓ：何でオヤジ臭く聞こえるんだろう。
Ｚ：知るかっ!!
Ｓ：『幸せですね？』
Ｚ：あ？
Ｓ：質問だ、質問。「幸せですね？」だと。
Ｚ：おう。
Ｓ：今そうじゃなかったら蹴り倒す。
Ｚ：だから幸せだっつったろ。てめえは？
Ｓ：当然！
あ、最後だ。『最後に、お相手に向けて一言どうぞ』
覚悟しろよ。
Ｚ：何をだ？
Ｓ：いろいろ。
Ｚ：おう。てめえに大人面されねえくらいの男になってやるからな。
Ｓ：へいへい。待ってるぜ。
よし。じゃあ送信。
朝飯、食うか？
Ｚ：まだいい。二度寝できる時間だろ？
Ｓ：そうだな。たまにはそれもいいか。
Ｚ：肩、冷てえ。こっち来い。
Ｓ：オヤジ臭えな。でも、体温はガキみてえ。温けえ……。
Ｚ：起きたら、買い物行こう。
Ｓ：おう。
end.
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