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CAFE (2) [10.01.20]


「高校生!?」

 思わず叫んだ。

「ええ」
「じゃあ、これは……」
「独学なの。基本のレシピはあったけれど。どちらにしても、あなたのところで働くのは無理ね。学校もあるし、大会が近くなると、今でさえ作れる量も少なくなるし」
「大会?」
「剣道の腕はケーキ作りより上ね」

 もう何だかショックすら飛び越えてしまった気がする。
 高校生、独学、剣道、ケーキ……。

「諦めてたまるか!!」

 コロコロ変わる表情を面白そうに見ていた女主人は、店の裏手に自宅である2階にあがる玄関があると、面白そうに教えてた。
 お姉様のせっかくのご厚意を無駄にできるか!絶対手に入れてやる!!


* * * * *



「随分と騒がしいねぇ。ゾロ坊が、珍しい」
「運命の出会いで、今口説かれ中なの」
「ほう! ゾロ坊にも春が来たか。中身もいいが、顔もなかなかだからな」
「一目ではなくて、一口惚れね。コックさんなの」
「それは一筋縄ではいかないなあ」

 常連の酒の肴ならぬ紅茶の友にされているとは知らず、延々と攻防は続いた。



 果たして決着は如何に?



end?

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